【DIABOLIKLOVERS♪紅色に染まる少女】

episode18〜恐怖の6人同時吸血〜 ページ19

私は間近でアイドルに会ったかのように、呆然としていた。

みんな背が高く、顔立ちも整っていて、まるで本物のアイドルのようだった。

しばらくして、逆巻兄弟は集まって小声で話し始めた。

1人でおとなしくしていると、視界に1人の女の子が入った。

私はその女の子に近づき、微笑んだ。

私「はじめまして、赤崎Aです。貴女は？」

すると、女の子も微笑んだ。

？「はい、小森ユイと言います。訳あって、居候しています」

私はユイちゃんの手をとり、握手した。

私「よろしくね、ユイちゃん！Aって呼んで！あと、タメ口で話そ！」

ユイちゃんは、ギュッと握り返した。

ユ「う、うん！こちらこそよろしくね！Aちゃん！」

やったっ！

初めて女の子の友達が出来た！

私は辺りを飛び回りたい気分だった。

すると、話終えたのか、ツカツカとアヤトくんが歩み寄ってきた。

ア「こっち来いっ！」

私「きゃっ！///」

グイッと引っ張られ、私はソファに座らされた。

な、何？

唖然としていると、アヤトくんは皆を見回した。

ア「さっき話した通り、コイツの血は味が変わる。それを今から証明する」

そして、あっという間に私は6兄弟に取り囲まれた。

アヤトくん→うなじ、スバルくん→首筋

レイジさん→右手、カナトくん→左手

シュウさん→右足、ライトくん→左足

を捕まれた。

逃げたくても、逃げられない。

どうしよう？！

ユイちゃんを見ると、オロオロしていた。

私「アヤトくん！一体何をするの？！」

アヤトくんは、服を下ろしながら、ニヤッと微笑んだ。

ア「今から全員で同時吸血する。これもオマエのためだ」

私は震え上がった。

いきなり全員から吸血なんて…怖いっ！

そう思っている間も、皆は血を吸う準備をした。

そして…

ア「じゃ、せーので噛むぜ。せーの……んっ…」

アヤトくんのゴーサインで噛まれた瞬間、体中に痛みが走った。

私「ああっ…！…ん……っ！///」

そして、一気に力が抜けていく。

私はソファから滑り落ちそうだった。

けどそうはさせないと、アヤトくんが顎を持ち上げ、固定した。

薄れていく意識の中、皆の声が聞こえてきた。

ア「お前の血、今すんごい甘ぇ。その血を俺だけに捧げろ」

ス「お前の血が、俺の体にみなぎってくる」

レ「貴女の味が変わるところを私に教えなさい」

カ「君の血、すごくハマりました。もっとください」

シ「あんたの血、うまい…」

ラ「んふっ、もっとちょーだい♪」

episode19〜隠れた素性〜→←episode17〜ついに揃った逆巻兄弟！〜

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