番外編3〜その後の生活〜 ページ32
私はびっくり!
一体、なぜそんなことを?!
言葉を発せずにいると、レイジさんが眼鏡のブリッジを押し上げた。
レ「私の試作の薬品をグラスに注いでおいたのですよ。これに何が必要で、何を加えたら完成するのかを図るためにね」
ライトくんは嬉しそうに微笑んだ。
ラ「んふっ♥️つまり〜レイジの試作の薬品には、飲んだ人の性格が変わるってことだね〜♪」
そ、そんな!!
ア「あの、早く血を吸わせてください。吸うのもめんどくさいですが…」
アヤトくんが私を見ながら呟いた。
私(まるで、カナトくんとレイジさんの性格を合わせたみたい…)
少し興味深く思いながら、私はアヤトくんの近くに行った。
けど、その時にはもう、アヤトくんは寝ていた。
まるで、幼い子供が親に身を寄せているかのような、どこかあどけない感じだった。
私(こうして見ると、アヤトくん可愛いんだけどな〜)
なんてことを考えながら、私はアヤトくんから離れた。
私(とりあえず、そっとしておこっと。)
そして、私たちはリビングから出た。
*
大変だったのは、性格が変わった次の日からだった。
アヤトくんは、私は側に置き、あれして、これして、と命令してきたのだ。
そして、少しでも上手くいかなかったり、遅れたりすると泣き暴れるのだ。
こんなのが続き、いかにアヤトくんのオレ様性格がいいものかを再確認した。
唯一、良い点を挙げるなら、無理やり吸血してこなかったことかな。
お腹が減った時には、私に「吸血させてください」って言ってきたしね。
そして、そんな私にとって怒濤の日々は、一週間で終わりを告げた。
さりげなくアヤトくんに性格が変わった時のことを聞くと、
ア「あぁ?そんなの初めて知ったぜ」
と言った。
つまり、性格は変わっても、実際本人は気づいておらず、覚えていないということがわかった。
そして、私は元に戻ったアヤトくんに向かって言った。
私「私、改めてアヤトくんがいかに良い人なのかわかったよ」
アヤトくんは目を丸くした。
ア「あ?オレ様が良い人なのは当たり前だっての。けどまぁ…」
そう言って、そっぽを向いた。
ア「Aもいいやつだってのは思うけどな」
え?
慌ててアヤトくんを見ると、その顔はほんのり朱色に染まっていた。
そんな姿を見て、私は心が暖かくなっていくのを感じた。
*
けど、その時の私はまだ知らなかった。
これから、私がどうなっていくのか。
そして、その後の未来を。
完
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキーキャラクター
逆巻シュウ
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます!更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです!応援よろしくお願いします! (2017年10月23日 22時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます!ヘタな終わり方ですみません!本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です!本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます!本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます!喜んでくださってなによりです!これからも応援よろしくお願いします! (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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