episode20〜守れるのか?〜 ページ21
レ「A、起きなさい。遅刻しますよ」
私「ん…」
レイジさんの声で私は起きた。
あれから、私は疲れて寝てしまったみたい。
少しぼーっとしていると、レイジさんが呟いた。
レ「貴女、今日は学校を休みなさい」
え?
レ「先ほどアヤトが、Aはずっと吸血されて疲れているから、休ませた方がいいと言ってたので、今日は休んでください」
私「はい、わかりました。」
頷きながら、私は喜びと感謝の気持ちでいっぱいだった。
正直、貧血気味だったし、休みたいなって思っていたから。
それをアヤトくんが察してくれて、レイジさんに言ってくれたんだ。
今すぐにでもアヤトくんに会って、お礼を言いたい…。
そして、レイジさんはドアを押しながら、振り返って微笑んだ。
レ「貴女が勝手に屋敷から出て行かないように、アヤトがここに残ります。2人きりですし、あとで礼でも言っておけばいいですよ」
私は慌てて頭を下げた。
私「ありがとうございます!」
レイジさんは出て行きながら、呟いた。
レ「礼には及びません。絶対安静にしておくこと」
そして、ドアがしまった。
私はベットに寝転がりながら、目を閉じた。
少しだけ、おやすみなさい…。
*
しばらくして、皆学校に行き、屋敷には私とアヤトくんだけになった。
目を瞑りウトウトしていると、ドアがギイッと開いた。
うっすらと目を開けると、アヤトくんがドアのそばに立っていた。
そしてベットに近寄り、片膝ついた。
手を伸ばし、私の頰を撫でる。
ア「A…」
優しく、愛おしげに、愛する者を守るように。
アヤトくんは、私が寝ていると思っているみたいだった。
ここで起きたらマズイよね。
私は寝たフリをした。
耳に、アヤトくんの声だけが聞こえてくる。
ア「俺は、Aを守れるのか?」
私(守れるよ。だって、アヤトくんは誰よりも強くて優しいもの)
ア「もし守れなくて、Aが死んじまったら…オレは…」
私(そんなに思い詰めないで。私が亡くなったとしても、それはアヤトくんのせいじゃないよ。自分を責めないで)
ア「ようやく自分の気持ちに気づいた。オレは、Aのことが…」
そして、消え入りそうな声で呟いた。
ア「好きなんだ…///」
そして、私の頰に小さなキスを落とすと、部屋から出て行った。
私の心臓は、今ありえないくらい脈打ってる。
これって、両思い?!
これから、どうなるの?!
1章 完
作者から〜1章あとがき〜と2章のお知らせ!→←episode19〜隠れた素性〜
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキーキャラクター
逆巻シュウ
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます!更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです!応援よろしくお願いします! (2017年10月23日 22時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます!ヘタな終わり方ですみません!本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です!本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます!本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます!喜んでくださってなによりです!これからも応援よろしくお願いします! (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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