「ふはっ、ひどい顔」 ページ2
(女の子監督生×Ace・トラッポラ)
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『好きです、付き合ってください…！』
「……ごめん、今は誰とも付き合う気は無いんだ」
『そう、ですか……突然すみませんでした』
「いや、僕を好いてくれてありがとう」
さて、これが15分前のお話。
見事に玉砕されたわたしは一人、涙をぬぐいながらトボトボとメインストリートを歩いています。
いやぁ…想像以上にしんどいね、フラれるのって。
初恋、だったんだけどなあ……。
「おつかれ」
『うん……うん？』
少し素っ気ないけど優しい言葉で出迎えてくれたのは、エース。
最初は俯いていたから気付かなかったけど、彼は何故かお洒落をしていて、その上大きな花束まで抱えている。
『どうしたの、その花束』
「いや、俺も告白しよっかなーって思って」
『へえ……え、いまから？』
「まあ…うん」
そうなんだ、今まで相談に乗ってもらってたし、エースの恋くらいは叶うといいな。
そんな身勝手な考えを心に仕舞い込みながら、
『じゃあ、ごめん、わたし帰るね？告白、頑張って』
なんて、涙でぐしゃぐしゃな顔のまま微笑んだ。
「おー。………なあ、」
『…なあに？』
遠慮がちな声に足を止める。
「好きだよ、A」
『…………へ、』
ばさり、と向けられた淡いピンクと真っ赤な顔に間抜けな声が転がり落ちる。
………いま、なんて？
「正直、好きな奴から恋の相談なんてめっちゃ辛かったんだよねー
……お前が幸せなら俺はいいと思ってたけど泣いてる姿なんて見たくないし、何より、やっぱ俺は俺のしたいことをするべきだって知ったから」
人に譲るなんて、キャラじゃないしね？と笑うエース。
『ぅ、あ』
顔は熱いし、声も上手く出ない。
それなのに涙だけはボロボロと止まることを知らないかのように溢れ続ける。
…ほんとうに？ずっと思ってくれてた？
「ちなみに、この花の花言葉って知ってる？」
手元に視線を落とす彼に釣られて、私の視線もゆっくり下がる。
ピンク色の可愛い花だ。名前も知らない。
静かに首を横に振った。
「雛芥子、って言うんだってさー…花言葉は」
【慰め】
【いたわり】
【忘却】
「……なあ、俺じゃだめ？」
「あいつのこと、忘れなくてもいい」
「俺が、Aを幸せにするからさ」
初めて見る、彼の泣きそうな顔に胸がぎゅうっと苦しくなった。
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鬱くん - エ“ーズｳ・・・・・おま…お前ｴ”ッいい子になったなｱｱｱｱｱｱｱ！！！ (2020年10月25日 13時) (
レス) id: 9aa9cc12ba (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 好きなポケモンは何ですか?私はイーブイとワンパチとユキメノコとヒトモシとピカチュウです。 (2020年10月10日 7時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めり | 作成日時：2020年7月9日 17時
