【ツイステ】(本当は)好きです、ジェイド先輩。 (ページ23)

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＊ep.62＊ side_Jade ページ23

僕がとあるお店に頼んでいた商品を受け取りに行った後、先程の場所へ戻る。

.....おや？ここで合っていた筈では？確かここで待っていて下さい、と言った筈ですが

もしかしたら、買いたい物でもあったのでしょうか。

...でしたら少し待ってみましょう。

しかし、しばらくしても来ない。いくら何でも遅すぎなのでは？

ジェイド「困りましたねぇ...いつまで経っても戻りませんが」

「あのー...」

もうひとつの椅子に座っていた女性の人魚が尋ねてくる。逆ナンパ、というものでしょうか

...という考えは次の発言により消える。

「人間の女性と浮く動物はあっちの方に行きましたよ...注意をしたのですが、結構遠くに行ってて」

ジェイド「え！？鮫が出やすいあの地域に！？...不味いですね、早く追わないと…！」

アズールがもしもの為に、と用意してくれた変身を解く薬を飲み干す。

すると、たちまち僕は人魚の(いつもの)姿に戻り、あの場所へ急いで向かう

早く、早くAさんを助けないと...！彼女の命が危ない！
ーーーー

ウツボの嗅覚を活用し、泳ぎながら周囲を見渡す。

ジェイド「Aさん！グリム君！どこにいるんです！？」

...やはり何の返事もない。いや、この辺りにいるかもしれません。彼女達の気配がありました。

お願いです、どうか無事で.....！

すると、僕の予想は的中。岩陰にグリム君も隠れている。あの様子だと、足を挫いてしまったようですね...

ですが、怪我をしていないのは不幸中の幸い、と言ったところでしょうか

対する鮫は彼女へ向かって喰らおうとする。

ふと、脳裏に家族や仲間が天敵にやられてしまう様子が蘇る。また、僕は大切な人を失わなければならないのですか...？

...迷っていても仕方がありません、善は急げです。

隠しておいたマジペンを構え、挑発をする。

ジェイド「こちらを向きなさい。お前の相手は僕だ！」

案の定、鮫はこちらに注意を向けた。倒すことは出来なくとも、追い払うことは出来るはず。

さぁ、勝負です！！