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努力のために ページ23

『ただいま確認中です…少々お待ちください。』






何度も繰り返されるアナウンスに
生徒たちは何があったのかとザワザワしている。




急いで準備室に行きユリに事情を説明する。






「CDが多分……意図的に割られてた。」




YR「なんでっ!そんなこと……」




「ユリ…歌える?」




YR「歌うってどうやって……」




「アカペラで歌って欲しい。」




YR「無理だよ…そんなの……」




「無理なんかじゃない。
ユリの歌を聞きたい人がたくさんいる!」




YR「……わかった。」




「よし!じゃあ準備して!」






ユリを説得してステージにもう一度立ってもらう。




あとは先生達を説得しなければならない。




直接言いに行こう。









「CDが割れていて音源がダメになりました。」




『割れた?どうして?』




「それは……私の管理不足です。」






なんとなく犯人は分かっているけど確かではない。






『マネージャーなら知っているだろう?
この大会は作曲も評価対象だということを。』




「分かった上で言っています。」




『音源が無かったら評価出来ない!失格扱いだ。』




「ちょっと待ってください!」




『待つ必要なんかない…それに君のミスなんだろ?』




「……確かに私のミスです。
ですがユリには何の落ち度もありません。

音源がなくて評価が出来ないならせめてっ!
ユリの歌声を聞いてください!!」




『アカペラで歌うつもりか??』




「もちろんです…今日のために
寝る間も惜しんでユリは努力していました!

だからどうか聞いてください!
お願いします!!」




『だからな……』




「お願いしますっ!!!」







何度も何度も頭を下げる。




絶対に何がなんでも引き下がらない。






『わかった…好きにしなさい。
ただし歌を評価することは出来ない。
自動的に最下位扱いだ……それでもいいな?』




「はい…ありがとうございます。」






……最下位。




理由がなんであれ1番貼られたくないレッテル。




正直グループとしての評価は厳しくなる。
それでもユリの努力を潰したくはなかった。




きっとメンバーも同じ気持ちのはず。

最下位→←意図的に



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PON2(プロフ) - コソコソさん» 応援ありがとうございます!頑張りますね!! (2021年3月6日 11時) (レス) id: 01a0b8ea70 (このIDを非表示/違反報告)
コソコソ - この作品すごく好きです!!応援してるのでこれからも更新頑張ってください! (2021年2月23日 14時) (レス) id: e4bce923f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PON2 | 作成日時:2020年5月26日 11時

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