◆04.平和な日常は一瞬に/粟山知夏 ページ7
誰だって平和な世界を望んでいる。
誰も苦しまないような、笑顔で居られる世界
最近聞かなくなった警報音。
着実に平和な世界の未来に近づいている
そう思っていた、そう思っていたの__。
***
「あーもう!!これじゃ絶対間に合わない!」
と走りながら愚痴を零す。今日は警備の任務があるにもかかわらず委員会の仕事や友達に任された資料の整理をしていた。やっと終わったと思えば電車の時間の10分前だったのだ。そのおかげで遅刻寸前なのである。
「やっぱりバスとかに乗った方が手っ取り早いかったかな」
とため息をつく。今更考えても遅いけど。もう遅刻するなら思いっきり遅刻した方がいいと思い走っていた足をとめた。
夕日色に染まった道を歩きながら空を見上げる。どこか不気味な空だった。こんな平和が続くのが不気味なのだ。一ヶ月前までは定期的に警報が鳴っていたのに今は全然警報もなくなっていた。
「このままレイドロイドがこない今みたいな平和な日常がずっと続かねーかな」
と独り言で呟く。もしこのままこんな平和が続けば__。
ドーンと急に大きな破壊音が聞こえてきたと同時に町中に警報の音が鳴る。久しぶりに聞いたその音は町中の平和を奪う。
「まじかよ…。何でこんな時に」
見上げる先にはレイドロイドがいた。久しぶりに見たそれはかなり大きい。これだと被害がかなり出るだろう。基地に向かうより現地に向かった方が早い。多分今作戦を考えているはずだ。あまり深追いしないように戦おう。
そしてレイドロイドのいる場所に向かって走る。
絶対この街は私達で守る!そう決意しながらレイドロイドが多くいた場所まで向かった。
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七夜(プロフ) - 更新完了しました (2018年5月5日 16時) (レス) id: 468c1cc159 (このIDを非表示/違反報告)
七夜(プロフ) - 更新しますね (2018年5月5日 16時) (レス) id: 468c1cc159 (このIDを非表示/違反報告)
十二月三十一日(プロフ) - すみません、書き込むの忘れてました。編集終了しました。 (2018年5月4日 16時) (レス) id: 70aae954fa (このIDを非表示/違反報告)
十二月三十一日(プロフ) - 編集します。 (2018年5月4日 2時) (レス) id: 70aae954fa (このIDを非表示/違反報告)
十二月三十一日(プロフ) - 更新終わりました。 (2018年4月21日 19時) (レス) id: 70aae954fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十二月三十一日 x他9人 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年4月5日 22時