検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:14,350 hit

其れは君だった0.5 末路 ページ49

ー云いたい事があるー


そう告げて掠れた声で、私の頬を掴み、血なんか御構い無しに喋り出す。

垢浪「嗚呼、僕の英雄(ヒロイン)よ、どうか、僕を忘れないでね……生きてね……絶対に、此方側に来ては駄目だよ……」

と云い、携帯と紙を渡してくれた。其の紙には電話番号が書かれている。

垢浪「そして……御免ね……君の大人になる姿、見たかったな……」


私は口を開いた。


A「萎瑠雨 、萎瑠雨A!此れが私の名前!」

垢浪「A……ちゃん………………良い、名前、だ、ね…………」



垢浪さんの体重が私に掛かる。
思い瞼は閉じられて、手の力が抜け、私と、抱き合う。

動かない垢浪さんと抱き合った。

未だ少しか、体温が感じられる。


扉が開いて織田作さんが入って来たが、其の時の私は只泣くばかりで、織田作さんが入って来た事も気づかなかった。


最初出会った時より、白髪が増えた気がした。でも、動かなくても垢浪さんは笑って静かに眠った。


とても胸が痛くて胸を押さえながら喚いていた。


それを見る織田も哀しみを浮かべていた。


A「咖哩……美味し"かった……よ」




鉄の生臭い血の匂いがして、抜け落ちた感情も、今は全てが尊かった。



×××


あの後、書いてあった電話番号に電話を掛けると、芥川という人がでた。私はその人に引き取られたのだ。

あとがき→←其れは君だった0.5 誤ち



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
設定タグ:文スト , 中島敦 , 芥川龍之介   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

梅雨椪 - 青空と雨さん» 実際、私も小説描くの未だ未だ初心者ですから、書いてるうちに慣れてくると思いますよ!(私もそうでした)私は自分のオリキャラに文豪達を只巻き込んでいるだけなので、主人公のキャラ設定さえしっかりしていれば書けると思います!素敵なコメント有難う御座います! (2019年8月7日 2時) (レス) id: dd9330d6af (このIDを非表示/違反報告)
青空と雨 - 梅雨椪さん» めっちゃ面白かったです!どうやったらそんなに上手く小説が書けるんですか…?私の書いてる小説、全然ダメで…凄く羨ましいです! (2019年8月2日 22時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
梅雨椪 - これからも頑張ります!どうぞ宜しくお願い致します! (2019年7月25日 2時) (レス) id: dd9330d6af (このIDを非表示/違反報告)
梅雨椪 - 有難う御座います!頑張ります! (2019年6月8日 0時) (レス) id: 7128cd4b8b (このIDを非表示/違反報告)
ピンポン - 敦くんが「生き別れの妹です!!」って言った時は笑いましたww更新楽しみにしてます (2019年6月8日 0時) (レス) id: fabb623d55 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:梅雨椪 | 作成日時:2019年6月6日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。