｛50話：化粧って凄い｝ ページ2
「あら、やっぱり大人になったのね」
『そうなんですか？』
「えぇ、昔はいつもトントン君達と走り回ってて、とても無邪気だったのよ」
『…そ、そうなんですか』
ずっと大人な感じだと思ってたけど、やっぱり今と昔って違うんだな。でも言われてみれば、偶に無邪気だった頃の片鱗は見えるかも。
…というか、トントンさんとか生徒会の人とはそんなに仲が良かったのか。
まぁ確かに、生徒会の人たちの中に壁とか感じないもんな…。
「いまじゃあんなにイケメンになってねぇ…」
人って変わるわね、なんて言いながらおばあさんは私の腰に帯を巻き付ける。
わざわざメイクと髪のセットまでしてくれるらしい。
時計を見ると3時半過ぎ、グルッペンさんからは5時からだと言われたので丁度良さそうだ。
「お嬢さんは元がいいからメイクもそんなに要らないね」
『へ、そうですか？』
「うん、きっと皆惚れちゃうわ」
いきなりおばあさんにそんなことを言われ、顔に熱が集まっていくのを感じる。な、なんで照れてるんだろう、私最近可笑しくなってるのでは…？
そんなことを考えながら鏡を見ると、メイクアップされた私がいた。
自分で言うのもあれなんだけど…かわいい…！け、化粧って凄いんだな…。
なんて1人で驚いていると、おばあさんが口を開く。
「…はい、髪も良い感じにできたよ。もうそろそろ時間でしょう？気を付けて行ってらっしゃい」
『あ、もう4時半か…！ありがとうございます！』
おばあさんにお礼を言って、私は玄関まで向かう。
ゆ、浴衣なんて着たことないから動きずらい…ゆっくり行こう。
そんなことを考えながら階段を下りて、私は玄関まで向かった。
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鶴(プロフ) - コメントありがとうございます！作者は関西圏では無いので、キャラに合うような関西弁が出来ているか不安だったのですが、そう言って頂けるととても嬉しいです…！！！ (2021年2月16日 22時) (
レス) id: c881247ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ばんのすけ。 - 完結、おめでとうございます。面白くて一気見してしまいました。ちなみに私が好きな推しはzmです。関西弁なのも似合っててグッときます！ (2021年2月16日 21時) (レス) id: b7bc451954 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 柚香さん» コメントありがとうございます、楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！ (2020年6月23日 23時) (レス) id: f1f48612a8 (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごくおもしろかったです (2020年6月23日 23時) (レス) id: f5da286a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴 | 作成日時：2020年6月1日 22時
