｛☆---Htrn---☆｝ ページ42
私は今日も裏庭に来ていた。
裏庭には既にらんらんがいて、私を見つけるとニコリと微笑んでくれる。
このらんらんの優しい笑顔、好きだなぁ…これを見るためにここまで来てると言っても過言ではない。
Ht「Aちゃん、また来てくれたんだ」
『うん！らんらんと話すの楽しいからね！』
そう言って、私はジョウロに水を入れて花に水をあげる。
実はこの花壇、前に保健室に運ばれた時に見て一目惚れしちゃったんだよなぁ。
それから結構来るようになったんだっけ。なんだか懐かしい。
なんて考えながららんらんと会話する。
Ht「俺ももうすぐ卒業か…」
『あ、そっか…らんらんも3年だもんね』
ふと、らんらんがそんなことを口にする。
って事はらんらんと話せるのも後ちょっとになっちゃうんだ…。
そう考えると途端に寂しくなる。
Ht「Aちゃんと話すの、結構楽しかったんだけどなぁ」
『私もまだらんらんと話していたかったな〜…』
Ht「ふふ、そう言って貰えるなんて、嬉しい」
『本当の事だからね！らんらんって優しいし、一緒にいて楽しい！』
2年じゃなくて、1年の時にこの花壇を見れてたら、もうちょっと違ったのかな。
そんなことを考えながら、花に水をあげる。
雫の着いた花達は、太陽に照らされて驚くほど綺麗に輝いている。
まだ離れたくないな、なんて考えてしまう。そんな願いも叶わないんだけどね。
Ht「ねぇ、Aちゃん…」
『ん？どうしたのらんらん？』
私がらんらんの方を見る。
らんらんは恥ずかしそうに、それでも真剣さが漂う表情をしていた。その顔に思わず心臓が跳ねる。…あれ、私、期待してる…？
それが何に対してかは、すぐに分かった。
そして望んでいた言葉も、すっと聞こえて来た。
Ht「俺、Aちゃんの事好きだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鶴(プロフ) - コメントありがとうございます！作者は関西圏では無いので、キャラに合うような関西弁が出来ているか不安だったのですが、そう言って頂けるととても嬉しいです…！！！ (2021年2月16日 22時) (
レス) id: c881247ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ばんのすけ。 - 完結、おめでとうございます。面白くて一気見してしまいました。ちなみに私が好きな推しはzmです。関西弁なのも似合っててグッときます！ (2021年2月16日 21時) (レス) id: b7bc451954 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 柚香さん» コメントありがとうございます、楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！ (2020年6月23日 23時) (レス) id: f1f48612a8 (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごくおもしろかったです (2020年6月23日 23時) (レス) id: f5da286a01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鶴 | 作成日時：2020年6月1日 22時
