(自称)T0P_5は生徒会に狙われています【T.0.P_4】【wrwrd!】

｛21話：書記の人｝ ページ22

その後、4人も含めて合計9人で仲良く騒がしくご飯を食べた。
生徒会って、意外といい人が多いかもしれない。
キヨが増えたみたいでちょっとうるさいなってなる時もあるけどね。

ちなみに今は放課後。
キヨとレトさんが先生に呼び出されたみたいなので、1人で帰ろうとしている所だ。
一人寂しく階段を下って左に曲がった時、ﾄﾞﾝｯと音を立てて誰かとぶつかってしまった。
同時にﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻｯ、と紙が大量に落ちる音が耳に入ってくる。
あー、私やらかしたなこれ…。


『いって…って、書記の…』


Tn「あ、Aさん…って、大丈夫やった！？すまんなぁ、ちょっと急いでて…」


『いえ、大丈夫です』


そしてトントンさんと一緒に散らばった紙を拾い上げる。
…お、多いなぁ…これが生徒会に入りたくない理由の一つでもあるんだよね。
というか、あんなに人数がいるのにこんなに書類がある事ってある？


『あの、こんな大量にどうしたんですか…？』


Tn「あぁ、これな…。実は他の奴らの仕事なんやけど、全然やらへんから俺がやってんねん」


『…手伝いましょうか？』


Tn「え…でも関係ないAさんを巻き込むわけには」


『そんなに沢山やって貴方が倒れる方が良くないですよ』


Tn「じゃあ手伝ってもらってももええ…？」


『任せてください』


そう言うと嬉しそうに頬を緩めるトントンさん。
…あれ、なんで私生徒会の人と仲良くなってるんだろう。
ま、まぁこれは困ってる人を助けてあげてるだけだから…。
1人でそんなことを考えながら、トントンさんと一緒に生徒会室まで向かった。


Tn「ん、じゃあそこの机でやってな」


『はい、分かりました』


トントンさんから3分の1ほどの書類を貰い、書類を始めた。
…トントンさんって優しいんだな、確かあの4人の話だとトントンさんもどうて…やめよう。
自分のほっぺたをﾍﾟﾁｯと叩き、切り替えて書類を進める…うん、計算が多い。
これはさぼりたくなるのも分かるなぁ。
計算機を片手に、そんなことを考える。トントンさんも無言で書類をやっていた。
うーん、何か話題でも…あ！


『あの、トントンさん』


Tn「ん？なんかあったん？」


『トントンさんって足速いのかな〜って…』


…駄目だ、気まずさで焦って意味の分からない質問をしてしまった。
いや、聞きたかったんだけどね？
私がすみませんと謝ろうとすると、トントンさんの方が先に口を開いた。

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