第113話 第5回少女召喚者会議 ページ16
「ってことで、会議のお時間です」
「いやどういうことやねん」
夕飯時後。急遽集合がかかり、会議室には多色の幹部が集まっていた。
丁度夕飯最中だった者もいたらしく、パンやお菓子を頬張りながら出席していたり、筋トレ後の者はシェイカーを振ってプロテインを製作している。
「毎回毎回、予定をギリギリに伝えるのやめろや…」
「我々議会みたいに定期的やないから忘れとった」
「この国大丈夫か？」
「え、
「食いながら喋んなァ…」
ふんふんと目を輝かせてコネシマが頬張るのは焦げ茶の生地にチョコの大きい粒が入ったお菓子である。これはAが定期的に開催されるお茶会でひとらんらんとオスマンに教えた、異世界で俗に言う"カントリーマアム"だった。
別世界のゆえに材料に困っていたが、味も色も酷似した素材があったために見事それが"チョコ"と改めて名付けられ、Aが偶々暇つぶしに調べていたレシピを使い再現されたものだ。
「え、なんそれ！俺もほしい」
「これね、Aにもろた！異世界やべえ」
見事カントリーマアムに鬱先生が釣れ、二人できゃっきゃと「異世界やべぇ！」と騒ぐ中、きゅっとシェイカーを開く音が響いた。
「確かにAちゃんの豆知識はすごいけど…これ、そのAちゃんについての会議やないの？進捗会議やろ？」
「あれロボロ知らないんか？」
「え、何が？」
開かれた会議、その内容をなんとなく察知していたゾム、エーミールと報告したしんぺい神とシャオロンは意外そうにロボロを見つめた。
お互いに最も仲が良いロボロのことだ。てっきりAを監視していたとばかり思っていたのだ。
「じゃあ早速本題に」
「えー、第5回A召喚者会議を始める」
カンッとガベルが打たれた。
「報告することはひとつ！」
「召喚者Aに、花が生えたゾ」
「ぶほッ」
「はァ？」
「え？」
こんなん、と頭の上で手を花の形に開くグルッペン。
プロテインを喉に流していたロボロが思わず
「確かに偶に花が舞ってるように見えるときあるけど…」
「人間から花が？」
流石のオスマンと植物を育てることには誰よりも精通しているひとらんらんも疑いの目をグルッペンに向けた。
当たり前だ、普通人間に植物など生えないのだから。
「生やしたのは俺じゃない」
「う、悪気はなかってん…」
グルッペンが否定すると、バツが悪そうにシャオロンはそろりと顔を背けた。
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弦(プロフ) - どこかのじぇーけーさん» 嬉しい言葉ばかりで、夢主ではないですが泣いてしまいそうです。その言葉を心に噛み締めて突き進んでいこうと思います！処女作がこんなに続くと思ってませんでしたし…見てくれる方のおかげです！ありがとうございます！ (8月30日 2時) (
レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのじぇーけー - やはり作者様の小説は最高ですね！更新は作者様の自由なので読者側がとやかく言える物ではないので！コメントに更新が途絶えた事を責める意図は全くありません！作者様のペースで更新して頂けると嬉しいです！どれだけ期間が空いても私はファンなので！ずっと好きです！ (8月29日 20時) (レス) @page38 id: 4a064ca36e (このIDを非表示/違反報告)
弦(プロフ) - どこかのじぇーけーさん» またもコメント、ありがとうございます！楽しんでいただけて心から嬉しいです！更新が途絶えていてすみません…少し色々ありまして。完結はちゃんとさせるつもりなので、気長に待っていただけると…！ (8月29日 10時) (レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのじぇーけー - ずっと気になるところで更新が途絶えてたので、ドキドキしてたんですけど、今日も読もうって思って見に来たら更新されてる！？貴方が神でしたか…本当にありがとうございます…楽しませてもらってます！大好きです (8月28日 17時) (レス) @page30 id: 4a064ca36e (このIDを非表示/違反報告)
弦(プロフ) - コメントありがとうございます！貴重なお時間使ってまでも一気読みなんてとても嬉しい限りです…！好きと言っていただけるだけで励みになります！更新頑張ります！ (2023年1月30日 16時) (レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弦 | 作成日時：2022年12月6日 6時
