茶髪の優男 ページ40
「A〜」
「んー？どうしたのおばあちゃん？」
「買い物に行くの忘れちゃって、色々食べ物が無くなってきてねぇ……
悪いけど、帰りに買ってきてくれないかい？」
「おっけー！んで、何買ってきたらいいの？」
「おばあちゃぁぁん……頼むよぉぉ……」
部活を早めに抜けて、スーパーで頼まれた食材をカゴに詰める。
「まぁ、おばあちゃんには確かにキツいか……
……えっと、あとは……」
おばあちゃんに渡されたメモを見ながら、商品棚へと向かう。
一通り揃ったかな……？
レジを済ませて早々に帰路につく。
手首に食い込むビニール袋が、微妙に痛い。
落としても大変だから、持ち替えることはせず少しの間耐えることにした。
「……ふぅ、よっと……」
小さく独り言を呟き、気を紛らわす。
部活を抜けたとはいえ、外はだいぶ暗くて、街灯の白い光が歩道を照らす。
「……っ！？」
Ｔ字路に差し掛かったとき、後ろに気配を感じて振り向く。
街灯の間だから少し暗いが、見た感じ誰もいなかった。
「最近、ちょっと敏感になりすぎかな……」
？「何が〜？」
「びゃっ！？」
神経が過敏になってるときに話しかけられたため、究極間抜けな声が出る。
正直、自分で自分の声に驚いた。
でも、持っていた荷物を落とさなかったところは褒めてもらいたい。
？「ちょ、びゃって……反応オモシロ〜！」
「突然何ですか……って、白鳥沢のジャージ……」
？「天童さん、あんま先に行かないで下さ……
……何してるんですか」
天「そんな疑いの眼差し向けないでよ〜！
ちょ〜っとこの子脅かしただけだから！」
？「初対面の人、しかも女子を脅かすのはどうかと思いますけど……」
天童「でも反応はサイコーだったよ？」
赤い髪の毛の人は、何の悪気もなさそうにケロッとしていた。
対して、茶髪の人は申し訳なさそうな顔をしてる。
「びっくりしましたけど、不審者じゃなくて安心しました。
あの、白鳥沢の男バレの人……ですよね？」
天「うん！俺3年の天童覚、こっちは2年の白布賢二郎くん！」
白「先程は天童さんがご迷惑を……」
「いや、全然大丈夫だよ〜
あっ、私は烏野の2年、バレー部マネージャーの岸廻Aです」
天「ほぉ〜烏野かぁ〜！聞いたことはあるよ！」
天童さんは聞いたことがある、とはいうもののハッキリとは思い出せないようだった。
白「それ、貸して」
「へっ？」
白「重そうだから持つ」
えっ、優しっ。
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奏音 - え……！めっちゃ主様の絵柄好きです！！私で良ければですが、夢主ちゃんの絵描いて見てもいいですか？ (2020年5月16日 21時) (
レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むうまう - 面白かったです！！主人公ちゃんの性格めっちゃすこ更新頑張ってください(*´∇｀*) (2020年2月16日 21時) (レス) id: f5daa61569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃな | 作成日時：2019年5月24日 16時
