猫かぶり先輩 ページ27
黒「いやぁすみません、うちのリエーフが失礼なこと言っちゃって」
灰「あぐっ!!」
「いえいえ!全然気にしてないですー、慣れてるんで!」
黒「俺、音駒のキャプテンの黒尾といいます〜」
「3年生の方でしたか〜私は烏野2年の岸廻です〜」
黒尾さんは左手で頭をかきながら、申し訳なさそうにお辞儀をした。
右手ではリエーフくんの頭を無理矢理下げさせていた。
「ほんと大丈夫なんで!2人とも頭上げていいですし、黒尾さんもその貼り付けた様なよそ行きの笑顔やめてくださいよ〜」
灰「は、貼り付けた笑顔……ぷぷっ」
黒「おいリエーフ、今なんで笑った?ん?」
リエーフくんに圧をかける黒尾さん。
私に背を向けて行っているため、どんな顔なのか見えない。残念。
リエーフくんは青ざめてガタガタと震える。
灰「すっ、すすすす、すんません……っ!」
黒「……まあよろしい」
一言そう言うと、黒尾さんは私と向き合った。
黒「岸廻ちゃんはどうして貼り付けた、と?」
へ?
「だって、試合してるときの黒尾さんの笑顔と違ったんで」
黒「……え?ずっと見てたの?」
「はい、見てましたよ」
黒「俺のこと?」
「いえ、選手全員ですけど。黒尾さんだけ見ててどーするんですか」
黒「あーあ、期待して損した……」
項垂れる黒尾さん、リエーフくんがドンマイですと声をかけるが逆効果。
「すいませんね、私にはそーゆー女子っぽいとこないんで〜」
先輩であろうが関係ない、意地悪に笑って返す。
灰「せっかく岸廻さん可愛いのに勿体ないですよ!」
この子、可愛いの基準も甘いな。さすがハーフ。
だが、否定したら可愛い連呼されそうな気がしたためスルー。
「だって女の子らしくしなきゃーとか、人間関係とかこじれると面倒じゃん?」
灰「え!?女子ってそんな感じなんすか!?」
「そうよー、女の子って色々大変なんだよ〜
ですよね黒尾さん?」
黒「えっ!?なんで俺!?」
突然話を振られたことに驚く黒尾さん。
「だってモテそうだし、女子が面倒くさいの知ってそう」
黒「うわー痛いとこ突いてくる、俺この子苦手」
私の返事に対し苦笑いした黒尾さんだが、何で面倒なのかリエーフくんに聞かれ、返答に困っていた。
その隙に体育館を走って抜け出す私。
黒「あ、ちょっ!」
「面倒なのはごめんなのでお先失礼しまーす!」
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奏音 - え……!めっちゃ主様の絵柄好きです!!私で良ければですが、夢主ちゃんの絵描いて見てもいいですか? (2020年5月16日 21時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むうまう - 面白かったです!!主人公ちゃんの性格めっちゃすこ更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年2月16日 21時) (レス) id: f5daa61569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てぃな | 作成日時:2019年5月24日 16時