頼れる姉貴 ページ19
そして、補習を受けている現在に至る。
「先生、終わりましたー」
先「おっ、もう終わったのか！流石だな岸廻！」
「これで成績はキープですかね？」
ゴマをするジェスチャーをしながら、先生にヘコヘコする。
先「そんなゴマすりしなくても大丈夫だっての」
「ありがとうございます！
んじゃ、この後用事あるんで！」
先「おう！」
課題を全て、予定より30分早く終わらせて、校門へ向かう。
外に出れば、久しぶりに会う金髪の女性。
黒のタンクトップに赤いジーンズ、そして田中に似た顔付き。
「久しぶりッス、冴子姉さん！」
冴「おっ、Aじゃん！久しぶり〜！！」
田中のお姉さん……冴子姉さんが、トラックと一緒に私を出迎えてくれた。
冴「あんた、少し見ない間に可愛くなったじゃん！」
……分かるのすごっ。
確かに、男のように振舞っている反面、清潔感や髪の毛、体のケアには人一倍気を使っている。
「おっ？流石冴子姉さん気付いちゃいます？ま、みんなの前では変わらずっすけど！」
冴「ほんと、可愛いのに男らしくってもったいないわぁ〜！」
「そんなわけ〜、んもうおだてるの上手いんすから！」
冴「別におだてちゃねーよ、ほんとほんと！」
そう言うと、急に静かになる。
真面目な顔になって、冴子姉さんは私を真っ直ぐ見つめた。
冴「……最近、夢は見んの？」
「……数日前、3、4ヶ月ぶりに」
冴「そう、体調は？」
「部員のみんなのお陰で元気、痛くないです」
冴「ならいいさ、すぐに受け止めて解決しようだなんて思うなよ」
「……」
俯く。
冴「そぉんな顔すんなって！あんた、見かけによらず弱いんだから誰かに頼る！あとは元気な返事！」
「……はーい」
冴「……ほら、赤点坊主たち来るし、いつもの顔！」
「こうかな！」
今日会ったときの、カラッとした笑顔を冴子姉さんに向ける。
冴「あ、相変わらず切り替えの早さはバケモンね……」
安心したようで、呆れたように笑われてしまった。
成り行きとはいえ、私のことを1番よく知ってる人。
冴子姉さんは、優しい人だ。
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奏音 - え……！めっちゃ主様の絵柄好きです！！私で良ければですが、夢主ちゃんの絵描いて見てもいいですか？ (2020年5月16日 21時) (
レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むうまう - 面白かったです！！主人公ちゃんの性格めっちゃすこ更新頑張ってください(*´∇｀*) (2020年2月16日 21時) (レス) id: f5daa61569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃな | 作成日時：2019年5月24日 16時
