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今手元にある書類を終わらせ、トントンに提出しようとすると、トントンはこちらを見て口を開く。
「悪い、こっち忙しいから直接グルッペンに持っていってくれんか」
今までどれだけ忙しくても直接グルッペン……総統に書類なんて渡したことはない。そもそも一般兵の人間が総統室に入っていいわけないがないのはわかってる。
「ですが、私のようなものが……」
「リディ、お前ここを辞めようと思っとるやろ。辞めるための書類も揃えとったらしいし、どうせ話があると思うからついでや」
気づかれないように書類を集め作成していたのに結局この有能な上司にはバレていたようだ。もう何を言っても持っていくことになるだろう。少し辞表が出るのが早まっただけだ。
「わかりました」
と一礼して書類と辞表を持って後にする。
賑やかな廊下から奥に行って総統室は静かなところにある。
複雑な部屋配置も最初は戸惑ったが今ではある程度は迷わず行けるようになった。だが、総統室に向かうのはこれが最初でこれが最後だろう。
一息呼吸を置いて、扉をノックする。自分が所属する所と名前を言えば中から声が掛かりそれを確認して扉を開く。
中には悠々と高そうな椅子に座るグルッペンが待っていた。普通の人間ならば緊張するだろうが、もはや学園時代に慣れたものだ。
「こちら、トントン様に頼まれました書類です」
「あぁ、受け取っておこう。で、書類はこれだけでは無いだろう？」
まるでこちらをすべて覗いているような目で見るグルッペンに少し肩に力が入るが諦め、辞表を総統の前へと出す。
「現在忙しいのは承知の上です。その為、落ち着くまでは出すのは躊躇っていましたがどうやらご存知のようで。こちらを提出しますね」
「ふむ。辞表か。これは受諾できんな
A・グリディア」
楽しそうに口元が弧を描くグルッペンに、こちらと言えば驚きをひたすらに抑える。
「えっと、先程申したように自分の名前はリディと申します」
「あくまでもしらを切るつもりか。まぁいい。予想はついていたことだ、これから答え合わせをしようじゃないか」
どうやら、私の正体に勘付いているようでその証拠もあるようだ。ならば、付き合うじゃないか。
この、主役たちで始まる茶番劇を。
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りと - 一気見させて戴きました…最終話で泣きそうになりましたね…いや、あれはもう泣いてた、うん。番外編の平和が沁みるわァ…色々あったし胸糞展開もあったけど幸せそうで良かった…うぅっ…。お疲れ様でした。素敵な作品に出会えて最っ高の気分です。 (5月5日 3時) (
レス) @page50 id: 3c068a4e58 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 完結おめでとうございます！🎉ば番外編もとても面白かったです︎💕 (2022年11月9日 19時) (レス) @page50 id: 7cadbb1f0e (このIDを非表示/違反報告)
まぐろさん(プロフ) - 唐揚げさん» コメント並びに祝いの言葉ありがとうございます。リクエストも少しお待たせする形となってしまいましたが、ぜひ楽しんでいただけると幸いです。 (2021年3月25日 12時) (レス) id: 1cb24ca7d0 (このIDを非表示/違反報告)
唐揚げ(プロフ) - 完結おめでとうございます。そしてリクエストにお答えいただきありがとうございます。 (2021年3月24日 22時) (レス) id: 6975836a4f (このIDを非表示/違反報告)
まぐろさん(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます。完結祝の言葉もありがとうございます。番外編もよろしくおねがいしますm(_ _)m (2021年3月21日 1時) (レス) id: 1cb24ca7d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぐろさん | 作成日時：2021年1月11日 3時
