114：rbr side ページ14
rdr side
平日のお昼頃。気分転換に散歩をしていたら、顔を歪めながら歩くシャオロンとすれ違う。
「どしたんや、シャオロン。どこか痛いとこでもあるんか？」
「いやな……これ二日酔いの頭痛」
「それ、二日酔いになるまで飲むのがそれは悪いやん」
そう笑っていると、シャオロンは「人の不幸笑えるってやっぱおまえ心無いやん……」と言ったので「なんやと！」と軽く反抗しながらもとあることを思い出す。
「あ、そういえば大先生が前酔いに効く魔道具作っとったってエミさんから話聞いたことあるけど」
そう言うとシャオロンはおもむろに反応を示す。
「ほんまか！流石大先生やわ！俺行ってくる」
そう言って走りだそうとするのでそれを止めて
「走ると余計痛くなるで。ついでに俺も行くから」
少し魔道具に興味があることもあって、シャオロンと一緒に大先生の部屋へと向かうことにした。
大先生の部屋の前にたどり着くとシャオロンがノックをする。
「俺やけど、大先生ちょっとええか」
「んーかまへんよ」
大先生の許可があって部屋を開けると、色々なものが転がっており大先生にたどり着くにはかなりの労力が必要そうだった。
「大先生、また散らかしたんか。お前、前もトントンに叱られてから片付けてなかったか？」
「気づいたら汚れてたんですぅ〜〜ってロボロもおるんか」
そう言って、散らかったものを端に寄せ大先生はとりあえずと椅子を2つ出す。それに、俺とシャオロンは腰掛ける。
「それで？シャオロンやロボロが来るなんて珍しいやん？どしたん？」
「いや、お願いがあってん。酔い覚ましの魔道具作ったって話を聞いたからそれ借りたいな〜って思って」
「あー……あれ一回で壊れたからなー……。ちょっと待っとってな」
そう言って大先生は、「こっちやったっけな」「いやこっちかな」と散らかった部屋をガサゴソと探し出す。
「あったあった。これこれシャオちゃん」
そう言って薄い水色の結晶をシャオロンに渡す。
「試しに前、結晶に魔法付与させたやつやけどそれも回復効果入れてるから多少は効果あるんとちゃう？使いきりになるけど」
「使い切りって、それ使ってもええん？」
「別に構わへんよ。試しに作ったやつやから」
「それじゃ、ありがたく使わせてもらうわ」
とシャオロンは言って結晶を持つ。そしてじわりじわりと結晶は色を失っていった。ということは魔道具が発動したということなのだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 848人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りと - 一気見させて戴きました…最終話で泣きそうになりましたね…いや、あれはもう泣いてた、うん。番外編の平和が沁みるわァ…色々あったし胸糞展開もあったけど幸せそうで良かった…うぅっ…。お疲れ様でした。素敵な作品に出会えて最っ高の気分です。 (5月5日 3時) (
レス) @page50 id: 3c068a4e58 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 完結おめでとうございます！🎉ば番外編もとても面白かったです︎💕 (2022年11月9日 19時) (レス) @page50 id: 7cadbb1f0e (このIDを非表示/違反報告)
まぐろさん(プロフ) - 唐揚げさん» コメント並びに祝いの言葉ありがとうございます。リクエストも少しお待たせする形となってしまいましたが、ぜひ楽しんでいただけると幸いです。 (2021年3月25日 12時) (レス) id: 1cb24ca7d0 (このIDを非表示/違反報告)
唐揚げ(プロフ) - 完結おめでとうございます。そしてリクエストにお答えいただきありがとうございます。 (2021年3月24日 22時) (レス) id: 6975836a4f (このIDを非表示/違反報告)
まぐろさん(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます。完結祝の言葉もありがとうございます。番外編もよろしくおねがいしますm(_ _)m (2021年3月21日 1時) (レス) id: 1cb24ca7d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まぐろさん | 作成日時：2021年1月11日 3時
