【ヒプノシスマイク】大人びた幼馴染 2nd Album

♪ ページ33

「食欲はあるかな？」

「ぁ、ぇっと、すこ、し……」


ご尊顔が近い……勘弁して……泣きそう……。脳がパニックを起こしてただでさえ馬鹿になってるっていうのにこれは……これはっ……！ あ、無理涙出そうちょっと視界がぼやけてきた。
っていうのになんで目の前のこのお方はくすりと笑うんだろうか。


「……大丈夫かい？」


大丈夫じゃないです！！


「ぁ、だい、じょぶじゃっ、ない、です……」


視界がぼやけて声が震える。だって仕方ないじゃん！？ これはさ！ 仕方ないじゃん！？
無理です本当に無理この状態が続くのは私の心臓が保たないから！ 目の前に美人がいて緊張しない程私の精神鋼じゃないの！！
なんとか両腕に力を入れて、片方は寂雷さんの肩に、もう片方は体を支えるべくベッドについてそのまま力を込めて彼の肩を押した。意外とすんやり退いてくれた。


「っぁ、あの、近い、ので……！」


俯いたまま言った。直後に顔を合わせるっていうのがなんか気まずいと言うか緊張してできなかった。
くすくすと笑い声。なんだよなんだよ……！


「いやすまないね。反応が面白かったからつい」

「ほんともうマジ勘弁してください……」


つい、であれはよくないと思うんだよね！？ ぎしりとスプリング音を立てて寂雷さんが立ち上がる。それを目で追って、さっきまであの人の顔が目の前にあったんだよなぁとぼんやり考えて、やめた。なにが好きで心拍数を上げねばならないのか。


「何か作ってくるよ。それまでに熱を測っておくように」

「……はい」


にこりと最後に笑って部屋を出た寂雷さん。美人が過ぎる。
とりあえず、無理して体壊すのだけはやめようと思った。体調管理大事。



♪




だから反応面白いとかでお粥食べさせようとしないでくれる！？ あああ冷ますくらい自分でできるんで！ ふーふーとかしないでいいから！！ やめろ35歳！！




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みっちゃん様リクエスト「寂雷さんで甘い話」でした。甘、い話……になってますか？ 大丈夫ですかね……(冷や汗)
リクエストありがとうございました！！

☆ 甘えられるのに弱い質→←♪

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