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六話 ページ8

治side
思っていた事を全部言ってしまった
本当はもっと穏便に済ませるつもりだったのに

北さんに怒られるだろうか、監督から小言を言われるか

でも言ったことに偽りはなく、むしろせいぜいしている







その時だった
黙って聞いていた女が口を開き始めた


『あのさぁ』

『それってさ、私言う必要、ある?』


治「…は?」


『私じゃなくてもいいじゃないって話

言うならその女にいいなよ、なんで私にいちいち言うわけ?』


治「…っから言うてるやん…?女なんて『それだよ』……っ」


『女なんて、とか言ったら相島さんどうなるわけ?
ただのミーハーになっちゃうけど?



言葉には気をつけろよ』


まるで地を這うような低い声
前髪の隙間から見えた紫の瞳にはハイライトがなく、本気で怒っているとすぐに分かった


侑「喧しいぞ!、2人してっ!!!」


バシャッ


治「……っっ!?」

『ちょっ……!』


侑が二人の間に入り2人にボトルに入った水をかけた


治「何すんねん!!このポンコツが!!」

侑「……お前北さんの顔見て見……

般若より怖い顔してんで」


頭がひえて体が冷たくなる感覚がした


『……ふぅぅっ……』

壁にもたれ掛かりズルズルと床に座れこんだ



角名「あ、いいこと思いついた」

侑〜と角名がツムを呼んでた

角名がツムの耳元で何か話してた


侑「ほん、ほん……ほーん、何あるか知らんけど、トロなら」

角名「さっすが侑クーン話がわかる〜」


角名が考える事でまともな事はあんまりない

嫌な予感しかしない……


侑「おやぁ、弧都雨さん〜ビッタビタじゃないですかやだぁ」

『……なに』

侑「そんな怒らんでもええやん

なぁなぁ、そんなイライラすることある?

サムの言ってたことは気にすんなや」


ツムは座り込んでる弧都雨の前にしゃがむ

タオルを片手に


侑「そんな濡れてたら……髪の毛痛むでっ!」

『は、ちょっ!!!』


ツムが弧都雨の髪の毛を乾かし始めた
元々長い髪の毛が少しだけど乾いている気がした


侑「わしゃわしゃ〜!……ンン…?

ひぁっ!!!?????」


侑が後ろに飛び引いた

そんな女みたいな驚き方があるか


角名「おっほほwさすが関西人リアクションがプロ」

『はぁ…角名、何を吹き込んだの』

角名「面白いもの見れるから弧都雨さんの髪、前髪だけでもいいから乾かしてやれって言った」




ニマニマと笑う角名と飛び引いてから意識がどっか行ったツム

何がなんだか全くわからなかった

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真柴白 - 更新期待してま頑張って下さい(*'‐'*)♪!! (2021年1月27日 4時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
月下恋樺(プロフ) - MA.Sさん» コメントありがとうございます!ホントだ……オリキャラ入れた時にごっちゃなっちゃったと思われるかと…、全員一度訂正致しますね!ご愛読ありがとうございます! (2020年7月19日 5時) (レス) id: 05ae760f2c (このIDを非表示/違反報告)
MA.S - いつも楽しく拝見させていただいております。設定にあります、イナリ崎二年のクラスなのですが、アツムとギンジマくんが二組でスナとオサムが一組ではないでしょうか…?こちらの勘違いしますでしたら、申し訳ございません。今後とも作品を楽しみにしております! (2020年7月19日 1時) (レス) id: 63fe28e87a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月下恋樺 | 作成日時:2020年7月16日 0時

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