【ワートリ】皆が大暴走してます（仮）part4 (ページ20)

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赤城仁花 57 ページ20

ゆの「・・・」

赤城「じゃあ話そっか、ゆのちゃん？」

基地の屋上。ゆのちゃんは溝にしゃがみ込む。

ゆの「・・・」

赤城「知らなかったと思うけど私ね、親に虐待されてたの。」

ゆの「・・・」

ゆのちゃんは無言だけど話を聞いてくれた。

赤城「である日突然、親が殺されていきなりだけど軍人になったの、近界の。」

ゆの「・・・？！」

赤城「あ、ごめんごめん。詳しく言うと拾って貰ってさ、近界に行ったんです。そこで修行して戦ってたんだけど・・私が戦場でミスして拾ってくれた人達死んで。」

ゆの「え・・・？」

赤城「・・死んだ時さ、どんな感じだったと思う？」

ゆのちゃんは無言で私を見つめる。

赤城「笑ってたんだよ、馬鹿みたいだよね。目の前に居る奴の性で自分が死んだのに。」

私はネタばらしするような雰囲気で話す。

赤城「更に更に、日本に帰って来た時も友達とか皆見殺しにしたんだ～」

ゆの「・・・！！」

赤城「本当に、ゆのちゃん羨ましいです」

ゆの「何で？！」

私はクスリと笑ってゆのちゃんを見る。

赤城「ごめんね、話聞いてた。でもそれって、
罪を、命を、背負えるって事だよ？背負えるから生きるんだ、ひたすら後悔しても。」

ゆの「・・・」

赤城「私は、皆死んだから背負う事も出来ない
三輪先輩達に謝るなら、そう自分を責めるなら
泣いたって良い。お姉さんの命を背負って、生きて見て下さい。」

ゆの「・・・！！」

私はゆのちゃんにコルト・パイソンを渡した。

赤城「覚悟が出来てるなら自分に撃てば良いです、ただ軽い気持ちで死ぬなんて許さないから。じゃあね～？バイバーイ～！」

私は車椅子を猛スピードで走らせた。

ゆのちゃんはまだ三輪先輩に会う勇気が無い。
だから騎士側から行かないと行けないんだよ？

・・・三輪先輩？