【ワートリ】皆が大暴走してます（仮）part4 (ページ13)

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小鳥ゆの14過去編ページ13

小鳥ゆのは、生まれつき心臓に大きな病を抱えていた。
もって15年だろうそう医師からは宣告されていた。

15年という年月はゆのにしてみれば長く感じられた。

自分の力で歩くこともできない
学校にも行けないので友達もいない
1日の大半を病室で過ごす。
不満はない‥が楽しくも無かった

生きているのか死んでいるのか
分からない日々を送っていた

そんなある日
親戚である風間からある提案を受けた

風間)小鳥はトリオン能力が高い
生身が自由でないなら、トリオン体を作ってみたらどうだ？

そのトリオン体と言うのが凄かった

自分の足で歩くことが出来る‥
そればかりか、走ることも運動することも‥出来る！
ほんの少しの間だが、学校にも通うこともできた！

それは、毎日を諦めながら生きて来たゆのにとってあまりにも甘く幸せな夢であった。

だが、夢はいつかはさめるもの

医師)あと‥もたせて半年‥くらいかもしれません。

母)そんな‥‥‥あんなに元気なのに！

医師)トリオン体と生身は違います‥
生きる手立てがあるとしたら
臓器移植しかありません
ですが、現状‥適合する臓器が無いのでどうすることもできません‥

この頃になってやっときずいた

あの甘い夢は私だけじゃない
周りの人にも見せてしまっていた
大好きな優しい両親に
割り切れない気持ちを与えてしまったんだと‥

ゆの)お父さんお母さん
心配しないで？こうなることは私が一番良く分かってた‥今‥私
幸せだから‥

初めて、両親に小さな嘘をついた

本当は‥

もっと生きていたいんだよ‥‥‥

15年‥って‥短いや‥

それから、徐々に体が弱り
死んでいくのがわかる

世間ではネイバーの侵攻というのが
起こっていたらしい

もちろん、ゆののいる病院も例外なく被害を受けていたのだが、
投与される薬が強く
朦朧とした意識の中でみているものは全て夢の話だと思っていた

大きな怪物が、現れ
それを人が、倒すのだ

？)危なかった‥危うく未来が変わる所だった～

チラリと此方を人はみる

お前は生きるよ

俺のサイドエフェクトがそう言ってる

あぁ‥夢は優しく残酷だ‥

生きる望みなんて

ないのに‥‥‥ね‥