５３（佐藤刑事side） ページ10
✳佐藤刑事の心の中は完全に捏造です。
キャラ崩壊ぱないんで注意して下さい。
「うわっ、雨が降ってますね〜」
建物から出てきた高木くんがそう言って折り畳み傘を取り出す。
「そうね……っと、終電逃しちゃうわよ、早く行きましょ」
私ーー佐藤美和子もそう言いながら折り畳み傘を開いた。
「あっ、はい！」
時刻は11時半。
人が少ないせいなのか、より建物の光が際立って見える。
今日は残業なのにも関わらず明日朝から勤務があるなんて不運ね。
だけど、高木くんに全部押し付けるつもりはないし、結局高木くんと二人での作業になった。
いつも駅に向かう道にある公園。
この時間帯、人影があるのはおかしいのに。
ベンチに、誰かが座っている。
そして、あろうことか首元にナイフを刺そうとしていた。
…………止めなきゃ。
「えっちょ、佐藤さん！？」
高木くんの驚いたよな声がするが気にしない。
私は折り畳み傘を捨て、走って彼女の右腕を掴んだ。
「え？」
ベンチに座っていたのは、高校生ぐらいの女の子だった。
黒い女優帽におだんごになっている髪はとても大人らしいと言えるけれど、なにか心がまだ子供のような気がした。
「佐藤さん、傘……って、ナイフ！？」
高木くんがそういって私に折り畳み傘を差し出してくる。
私が取らないと見る限り私と女の子の頭上に傘を傾けた。
「今、なにをしようとしていたの？」
「…………お姉さんには関係ないでしょ」
女の子は精一杯気を張ってるようだが、心の奥でなにかに飢えているような声色だった。
そして、その綺麗な夜空のような瞳は渇ききっていて、そして孤独に染まっていた。
貴方はその瞳で過去にどんな事を見てきたの？
どうしようもない恐怖に駆られているそもからっぽの瞳は、精一杯私からそらされていた。
「関係なくないわ。私はこういう者よ」
私はさっと警察手帳を取り出した。
「…………警察？」
普通高校生なら警察手帳ぐらいわかりそうなものだけど、彼女の答えは一拍遅れて疑問符付きだった。
「そうよ。貴方は私としても警察としても見過ごしておけないの。
話ぐらいなら聞くわ」
その言葉に彼女は一瞬傷付いたように眉を潜めた。
「…………どうせ、邪魔だって思ってるくせに」
「え？」
彼女の震えた口から紡ぎ出された言葉は、泣きそうで消え入りそうな声だった。
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颯貴 - わかんなかったらもっかい聞いてちょ (2020年12月16日 20時) (
レス) id: b9ddb7cad4 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴 - すると、ruby:なんとか〜とか出てくるはず。それでおーけー。編集画面には表示されないけど、保存して読者として作品を見るとルビが振られてるよん。 (2020年12月16日 20時) (レス) id: b9ddb7cad4 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴 - テキストってとこに、ルビ（読み仮名）を振りたい漢字を入れて、その下だったかな？もう一つの欄にルビを書き込む。すると下にプチ再現が出るから、おkだったら決定なり挿入なりをたっぷ、 (2020年12月16日 19時) (レス) id: b9ddb7cad4 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴 - まず、編集画面行くじゃん？そこでさ、本編のすぐ上にいろんなアイコンが横にズラーッて並んでない？地球儀とか工具とか。その工具をたっち。そんで、下にスクロールしたら『ルビ振り』ってあるはずなの。 (2020年12月16日 19時) (レス) id: b9ddb7cad4 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴 - あぁ、それは教えたるわ。次のコメントで長々解説すんね。 (2020年12月16日 19時) (レス) id: b9ddb7cad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯貴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/
作成日時：2020年11月29日 13時
