【名探偵コナン×魔法科】その日、満月は綺麗だった。〜第二夜〜

５９ △訂正部分あり ページ16

△これは主なりに解釈している部分が多々あります。
間違えている部分があればできれば解説付きで教えて下さるとありがたいです。

「…………んまぁ、鍵になるのはほぼ間違いなく余剰次元理論仮説であることに間違いはないわけで……。
あくまで仮説だけど、何かが正しいと仮定しないと話が進まない……。
うー、どうしよう」
そうだ、とりあえず余剰次元理論で唱えられている説を書こう。
えー？
『私達が住んでいる世界は薄い膜で覆われていて、この世界の外には高次元の別世界があり、その壁をこえられるのは重力だけで、重力の大半がそっちに漏れてるからこっちの世界ではあんまり重力の力が少ない量しか観測できない』
だったよね。
あ、そうそう、余剰次元理論といったら2096年に吸血鬼事件の話があったよな……。
「確か、『余剰次元理論に基づくマイクロブラックホール生成・消滅実験』だったっけか」
研究所の連中が話しているのを耳にしたことがある。
話されているのがアメリカ英語だったのを見る限り、この夢幻の研究所はUSNAと関連があるようだった。深い闇を感じる。
私はその実験の内容をメモに書いた。
覚えてるのは…………。
「すっごく小さなブラックホールを人工的に作って、そこからエネルギーを取り出す……って奴だよね。
そのブラックホールが蒸発する途中で、質量がエネルギーに変換されるから、その確認の為に実験をしたんだっけか」
んで、その結果、パラサイトが来て大騒動になってしまったと……。
「それで多分『灼熱のハロウィン』を調べようとしたんだね」
あれは当時影響力が半端じゃなかったと聞く。
なんてったって未確認の戦略級魔法師の登場だからね。

私も私なりにこの余剰次元理論に考察していることがある。
「物理的な力で作用できるのは重力だけ……。
それはつまり、重力なら高次元の世界と今の次元を行き来できるってことだよね」
それなら、重力はその膜を固定している楔の可能性もあるのでは……？
私はメモの真ん中に書いてある『余剰次元理論に基づくマイクロブラックホールの生成・消滅実験』から線を伸ばし、『重力が膜を固定させている……？』と書いた。
「いやでも、そうしたらパラサイトが異次元から来たことに……」

(これはSF感がより増した内容ということで東方の『湖は清めの月光を映して』(紺珠伝2面道中)と
『ラストオカルティズム〜現し世の魔術師』(深秘録 菫子のテーマ)を聞いてやりました。
二つとも宇宙感結構ありますし)

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