六話 ページ6
・
〜Floyd Leech side〜
俺の隣の席になった子にめちゃくちゃに興味が沸いた。
『俺、フロイド。あはっ、よろしくねぇ〜！』
「ヨロシクオネガイシマス……」
カタコトで挨拶を返す白い耳を持つ子。名前わかんねーな。
それよりも、俺が話しかける度に俺の方を向く白い耳に興味がそそられる。
『ねーぇ？ソレ、触っていーい？』
一瞬、キョトンとしたシロ(←呼び方決定)ちゃん。
「い、いですよ…？」
『あはっ。なんで敬語なの？』
俺は丸っこくて白い耳に触れた。
丸っこくて白い耳は、すげーふわふわで触ったことなくて。
夢中になって触った。
『すげー。ふわふわ。でもさぁ、俺お前と同じようなヤツ見たことあるけど白じゃなかったよ〜？』
前に見たヤツとは違う白い耳。こんなに綺麗な毛並みじゃねーし、色ももっとくすんでいた気がする。
「俺、ホワイトタイガーですから。」
『へぇ〜…』
尻尾が左右に揺れている。
ものすごい気になる。
右に左に、ふんわりふんわり揺れている尻尾。
それがすごく気になって、いつの間にか耳への興味は失せていた。
「どうで」
ｶﾞｼｯ
俺は、シロちゃんが何か言う言葉を遮って尻尾を掴んだ。
「うみゃっ！？」
ピタリと俺の動きは止まった。
さっきとは違う、高い声。
慌てたように口を手で塞ぐシロちゃん。
『何それ…かーわい…』
興味がさらに増した俺は、シロちゃんの手を引いて教室を出た。
「リーチ！ハクガー！」
あはっ、リーチはジェイドのことでもあるからねぇ。
戸惑った顔をしながらも、後ろを着いてくるシロちゃん。
そのまま保健室へ行くと、壁にシロちゃんを押しやった。
「フロイド…さん…？」
何の抵抗もしないんだ。
警戒心、ねぇのかな。
「じゅ、授業戻りませんか…？」
『あはっ……だーめ。』
・
フロイド「あはっ、だーめ。」
妖艶に笑うフロイドさん。
今にも、食い殺されるのではないかと思うほど、その笑みは美しくそれでいてとてつもなく怖かった。
俺より何倍も背が高いフロイドさんに、恐怖心が増す。
『フロイドさ、ん…』
"怖いよ"
そう言う前に、
「 フロイド 」
聞き覚えのある声がした。
「"人のものには手を出してはいけない"と言いましたよね。」
「“人のもの”？ジェイドのじゃないでしょ。」
「いえ、彼は僕のものですよ。」
え、俺ジェイドさんのものなの…？
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ナオ - え、待って、尊い。ありがとうございました！めちゃめちゃよかったです！ラギーくん、可愛い！そして、我氏、男主くん推しになりそう…これからも更新楽しみにしております故、頑張ってください！ (2021年5月15日 0時) (
レス) id: 9410ab3aed (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - え、オバブロ？男主くんオバブロしちゃう？ 一気読みして、なんだこの神作は…！と思いました！できればラギーくんとの絡みがみたい……これからも頑張ってください！ (2021年5月10日 15時) (レス) id: 9410ab3aed (このIDを非表示/違反報告)
水の飴 - とんでもない神作に出会ってしまった、、、 (2021年5月9日 5時) (レス) id: 4e0d7a65ba (このIDを非表示/違反報告)
むしば(プロフ) - 続きめちゃくちゃ気になります！！頑張ってください(*´∀`)♪ (2021年5月4日 1時) (レス) id: a099461a17 (このIDを非表示/違反報告)
うさ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年5月2日 21時) (レス) id: b72b4d2a41 (このIDを非表示/違反報告)
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