私達の庭 ページ6
私は執事の手を取った。
「!?」
『行くよ!このままではお前が死ぬっ』
私は引っ張って走り出した。
しかし、執事は訳が分からないまま引っ張られてくれた。
「ちょ、ちょっとお待ちください。お嬢様、死ぬって意味が……」
『黙って着いてきて!』
私はもう1つの陰に隠れた。
やはり、あそこは執事の死に場所。遠くから見れば小説通りだ。
私は周りを見て執事の方に目を合わせた。
執事は何が言いたげだった。
「お嬢様。あんまり動いてはバレてしまいます」
『バレたってどうでもいい。お前、死ぬんだぞ。動かないと死ぬんだよ!』
私は冷たくそう言って周りを見た。
すると、さっきの所に大きな岩が落ちていた。
__あれ?
(死因が……違う?いや、違う。此処なんだ!)
_後ろだ。
私は振り返る前に執事を押した。
すると私の右腕に銃弾が刺さった。
『い"っ___!』
「!?」
私は人間だ。特に何もしていない人間。
銃弾も初めて見る、初めて刺さる。
(痛いっ)
「!?…避けられるとはなァ!」
『!執事逃げて!』
私がそう言うも、執事はハッとして私を抱き抱えた。
それはそれは大事そうに抱えて、辛そうな瞳をこちらに向けた。
(逃げてって言ったのに…)
目の前の帽子をかぶった彼は地面に足をつけた。
周りには銃弾が浮いていた。
__いつ発射するか分からない。
「すみません、気を抜きました」
『駄目だよ。執事。あれは気づけない、音無だから』
「そうなんですね。わかりました」
執事は私を抱き抱えながら、中原に銃を向けた。
それを見て彼は笑った。
「それで俺に太刀打ち出来ると思ってんのかァ?」
「思いません…なので他の力を…」
そう言って執事は銃を上に向けて打った。
すると、上に吊るされている物が落ちてきた。
「なぁっ!?」
「私たちのご自宅をなめないで下さいませ」
帽子の彼は手を上にして鉄の柱を触っていた。
その間に、私達は逃げ出した。
「すみません。後で直ぐに手当します」
『え、え、そうして』
そうして、帽子の彼が見えなくなるほど遠くに逃げた。
「チッ…バレてねぇ筈が何故かバレてんなァ?」
【中也、さっさと倒して。予定が狂う】
「黙ってろこの糞鯖が!」
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作者名:しぐまざん(シグマ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2020年6月26日 1時