疑問とミミック ページ38
そうして、太宰がここに居る理由を聞いた。
それは私に聞きたいことがあったみたいだった。
『え、私?』
執事「ええ…」
太「だから来てくれる?アッチの部屋で話そうか」
太宰が刺したのは奥の部屋だ。
あれは寝室(さっきとはまた違う)
『良いけど………』
執事「此処で書類作成をしておりますので、何かあれば私をお呼びください」
『はーい…さ、行こうか』
太宰を先頭に私たちは移動した。
なんだろうまーったく何も話す事は無いはずだがなんだろう。
少しボヤァと考えながら着いて行った。
………
……
…
部屋に着くと太宰は振り返らずに私に話しかけてきた。
太「A……あの時、私に知ってるか聞いてきたよね」
『え?』
(あの時……?)
私が思い出したのは一昨日の夜だった。
『"ミミック"のこと?』
太「…………」
太宰は何も言わなくなった。
私が察した事がある。
黒の時代が始まった
昨日お酒でも交わしたのだろう。
確か、太宰は今朝、ミミックの残党に名前を聞いたのだろう。たしか、死んだと書いてあったな
太「ねぇ……なんでその言葉を知ってるんだい?」
『………』
太宰はそう言って振り返った。
私がその目を見た。
目は無だった。何の感情も無い目。何処か冷たい目。
太「君が知っていたのは一昨日の晩…そして今日事件が起きた。」
『私が仕組んだって言いたいの?』
私はそう言った。
太宰は少し反応した。
(私は未来を知る人……原作も知ってる。仕組んだ人も知ってる)
『言えない…太宰はまだ…ダメだ』
太「……」
『私はミミックの全てという訳では無いが、知ってる。何を求めているのか、何をやりたいのか。どれだけ被害が出るか……彼らが毒を歯に仕込むのも知ってる』
太「っ!!」
太宰は拳銃を私に向けた。
拳銃の先は震えていた。
太「………スパイ…じゃないと思っていても疑ってしまうのだよ………その情報量」
『おー、拳銃は怖ぇ……』
私は真剣な目で太宰をみた。
太宰は冷たい目だった。
太「吐いてもらえるかい?君に暴力したくはない」
『出来ない……言ってしまったら変わってしまう。私は傍観者……主役は君たちなんだよ。
あんまり関わらないで……痛い目に会うのはそっちだから』
私はそう突き放した。
こちらだって命が掛かってる。
『嫌われたって、拷問されたって言わない』
太「………そうかい」
太宰は拳銃を下ろした。
どんな気持ちなのか、私には分からない。
でもいい気持ちにはならない
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作者名:しぐまざん(シグマ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2020年6月26日 1時