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くだらない。 ページ10

どうしてこんな事になったんだろう。
不敵な笑みを浮かべながら声を掛けてきた男が近寄ってくる。こいつもきっと、私の“あれ”を狙っているのだろう。
面倒事はごめんだ。さっさとこの場から去りたい。

「私、急いでるので…。」
「そんな事言わずにさぁ。持ってんだろ、ヒプノシスマイク。」
「ッ…。」

その言葉だけは聞きたくなかった。気が狂いそうだ。やっぱりそれ目当てだった。まぁそれ意外考えられないのだが。
どうにかしてこの男から離れようとするが、しつこく引き止めてくる。
仕方無い。ここまでしつこく来るのなら、こっちにだって考えはある。

そう思っていた時、男がこんな事を言ったのだ。

「中王区の力、見せて欲しいなぁ?」

その言葉を聞いた瞬間、冷静さを失った。
理性が止めに入るが、そんなの知ったこっちゃない。
怒りが手を握る力を強める。

「私に喧嘩を売った事、後悔させてやる。」
「そうこなくっちゃな。かかっていよ。」


私は確かに中王区の人間だった。
だが、それも過去の話である…とは言い切れない。
未だに中王区との関係を切れないでいるのだ。
その証拠に、護衛用のヒプノシスマイクを持っている。一般の女性なら持つ必要は無いだろう。

私がヒプノシスマイクを持つ理由。
それは、前ほどでは無いが中王区の人間として動いているから。
どんな役目を果たしているのかは言えないのだが。
乱数さんとお仕事をしているのも中王区が関連している。

私が中王区の人間だという事を知っている人は少なくないだろう。
そして、それを知っている人が私を狙っているのは、中王区の情報について吐かせるためだと思われる。

…くだらない。
知って何になるのか。
この国を支配しているのは中王区。それに抗う事は自ら命絶つ事と同等だ。
どれほど抗おうとも、中王区は揺るがないのに。


これはただの自己防衛。
そう自己暗示をかける。
中王区の人間として当たり前の決断。
人を傷付けるのは好きでは無いが。
今は仕方が無いのだろう。
このまま何もしなければ命が危険にさらされる。

震える手でマイクを握りしめ、スイッチを入れる。
ブォン、と響く重低音と共にスピーカーが起動する。

怒りだけでは無い、腹の底から湧き上がる感情をマイクにぶつける。

「こちらからいかせてもらう。」

✎____________

度々すみません。
ラップは入れないことにしました。
そして更新遅くてすみません。

体力の限界。→←夢ならば良かった。


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設定タグ:ヒプノシスマイク , FlingPosse , 有栖川帝統   
作品ジャンル:恋愛
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黒い人。 - となりの躑躅森 _ ?.*?????さん» 返信ありがとうございます..!お身体に気を付け頑張ってください..! (2020年10月14日 1時) (レス) id: 913d4eaa3c (このIDを非表示/違反報告)
となりの躑躅森 _ ?.*?????(プロフ) - 黒い人。さん» コメントありがとうございます!とても励みになりました、頑張ります!! (2020年10月13日 16時) (レス) id: de6324bae7 (このIDを非表示/違反報告)
黒い人。 - めちゃめちゃすきです..!!更新は作者様のペースで良いですよ!!更新気長に待ってます! (2020年10月11日 22時) (レス) id: 913d4eaa3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:となりの躑躅森 | 作成日時:2020年6月13日 9時

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