ダイス、拾いました。【ヒプノシスマイク】

お仕事。 ページ6

朝食を終えた後も尚、眠たそうな帝統さんを置いて職場に向かう。
職場というのは橉樺の作業部屋だ。橉樺の自宅の隣に建てられている。
私の自宅からもそこまで遠くない。

今日持っていくイラストは橉樺がグッズを出すというので、それのイメージ画。今回はイメージキャラクターのアクリルキーホルダーを作るそうだ。
我ながら上手く描けている気がする。乱数さんとのお仕事の合間で何日もかけて描いたのだから。
それを橉樺に早く見てもらいたいと思いながら足を運ぶ。あっという間に着いた。

「橉樺？入るね。」
「あ、いらっしゃい！」

橉樺が明るく出迎えてくれた。橉樺はそこらのモデルより可愛い。歌も上手いし、作る曲も毎度神曲。私はそんな橉樺のアシスタントであり、1人のリスナーである。

「今回のはすごく自信があるの。」
「えーいつもそう言って毎回神ってるの持ってくるじゃん！」

彼女はそう言っているが、いい所は褒めてくれるし、ダメな所も指摘してくれる。
絶対良い親になると勝手に思っている。最早橉樺の子供になりたかった。

そんな事はさておき、持ってきたイメージ画を見せる。デジタルならデータを送ればいいじゃないかと思うかもしれないが、2人で話し合って完成させるのが楽しいので、毎回直接持って行っている。

「めちゃくちゃいいじゃん！流石だわ。」
「ほんと？良かった！」
「あ、でもここをこうすると良くなるかも。」
「確かに。じゃあこうしよ。」

そんな感じで手直しに手直しを重ね、数時間で完成した。後は試作品を作成し、届いた物を確認してかくかくしかじかでネット通販に出す。
その作業は橉樺がメインで行う。

「よし！完成した。今回もありがとうね。」
「いえいえ、こちらこそ。有名人のグッズをデザイン出来るなんて幸せ過ぎるよ。」
「えーやだ照れるじゃん。」

そんな会話をしているうちに次の仕事へ向かわないといけない時間になった。
橉樺に別れを告げ、乱数さんの事務所に向かう。乱数さんの事務所は少し離れた所にあるので、早めに向かわないと時間に間に合わない。
時間を確認する為にスマホを開いた。通知バーに、帝統さんからのメッセージ。

『すまん、所持金全部無くなった。帰る為の金が無い。』

……嘘でしょ。

所持金ゼロ。→←朝食。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

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