職業:ギャンブラー? ページ3
「え、まじ?めっちゃ助かる!!」
その言葉を聞いた瞬間思った事は、理解が追い付かず、パニックになっていた。
自分で誘っておきながら、固まってしまったため、彼に心配そうな顔で「どうした?死んだみたいになってるぞ〜」と笑われた。
「あ、いや、すみません。取り敢えず、ここに居ても仕方無いので、帰りましょう。」
ここに居ても何も変わらない。ならば早く家に帰って状況整理をしよう。
ペットのように私の後をついてくる彼の姿を見て、可愛いと思ってしまった。
男性に可愛いと言うのは如何なものかと思うし、更には初対面である。
パニックに陥ってしまったため、無言でスタスタと歩き、あっという間に家に着いた。
玄関の鍵を開け、中に入る。
「ここが私の家です。」
「おお!結構広いんだな。」
割といいマンションに住まわせてもらっている。これも、飴村乱数さんとの仕事で多くの収入が入ったためであるのと、両親が一人暮らしをするのだから、と言って家賃を少しだけ払ってくれている。本当に感謝しかない。
まさか、そんな部屋に男を連れ込むだなんて思ってもいないだろうな。そういうつもりないけど、何となく申し訳無いような。
そうだ、状況整理をしなければ。ハッと我に返り、彼に話し掛ける。
「えっと、分かりきった事を聞きますが、職業は。」
「ギャンブラーだ。」
「ですよね。」
それって職業なのだろうかと突っ込みたくなったが辞めておいた。彼が言うのだから別にいいだろうと思ったからだ。私には関係の無いことである。
ここから質問攻めの時間が始まった。
彼の名前は有栖川帝統。職業より前に聞くべきであった。どこかで聞いた事があるような気もするが、今は気にしないでおく。
歳は20歳。ピッチピチじゃないかと。そんな若者がギャンブルなんて。いや自分も一応若者であるが。
家は無い。お金をスっては友人の家へ行き、風呂や寝床や食事、更にはお金まで借りていると。とんでもない奴だ。
携帯は友人から買ってもらったそうだ。
取り敢えずそんなところだ。
何となくわかった。こいつはやばい。
ただ家に連れてきたのに見捨てる訳にもいかないので、暫くは家に泊めさせることにした。
暫くと言ってもいつまでになるかなんて分からない。もしかしたらこのままずっとかもしれない。それはまずい。
とにかく、この家に居てもらうには、ある程度守ってもらわないといけない事がある。
「これから、この家で過ごす上でのルールを話します。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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8
ラッキーアルファベット
X
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西 - この方角に福があるはずです
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黒い人。 - となりの躑躅森 _ ?.*?????さん» 返信ありがとうございます..!お身体に気を付け頑張ってください..! (2020年10月14日 1時) (レス) id: 913d4eaa3c (このIDを非表示/違反報告)
となりの躑躅森 _ ?.*?????(プロフ) - 黒い人。さん» コメントありがとうございます!とても励みになりました、頑張ります!! (2020年10月13日 16時) (レス) id: de6324bae7 (このIDを非表示/違反報告)
黒い人。 - めちゃめちゃすきです..!!更新は作者様のペースで良いですよ!!更新気長に待ってます! (2020年10月11日 22時) (レス) id: 913d4eaa3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:となりの躑躅森 | 作成日時:2020年6月13日 9時