占いツクール
検索窓
今日:23 hit、昨日:13 hit、合計:30,336 hit

完璧なプレー ページ47

_____


紫音やヒロトらが わちゃわちゃ たむろしていた頃。

アナハン、ダスト、サリベク、そして一星は忌々しそうに日本の救世主を睨んでいる。


「ターゲットは14番、野坂悠馬。」

「奴が攻撃の起点となっているようだ。」

「排除対象だな。」


一星は仮にもチームメイトを見るものではない目で冷ややかに愚痴を零した。


「円堂がいなくなったと思ったら、今度はアイツか…!」


4人の狙いが定まったところで、一星はアナハンに視線を送り、頷き合った。









失点したウズベキスタンからのキックオフ。

スピードの速いパス回しに日本はボールを追いきれずにいる。

しかし一星が何かを仕掛ける様子もなく普通に走り出すと、サリベクのドリブルはあっさり止められた。

否、敵に意図的にボールを渡した。

先程先輩への敬意も忘れて呼び捨てにしていた一星だが、「野坂さん!」と敬称をつけてパスを出した。

それを引き金としたのか、ウズベキスタンの選手数名はここぞとばかりに野坂に畳み掛けて攻撃する。

まず2人がかりで強引にボールを奪いに来たアナハンとダストを、タイミングを見切ってかわす。

「ふふ…」と余裕の笑みまでお見舞いする始末。

当然あっさりとかわされた2人は戸惑っており、復帰したてとは思えないスピードには一星も驚愕した。


「前半の中継を移動中に見ていた。君達のやり方は把握している。」


ある時はボールを浮かせて突破し、ある時は相手の股の下を通して抜く。


「やってくることがわかっていて、かかる訳がないさ。」


単独でウズベキスタンの守りを破っていく野坂を、一星は既に抜かれた相手と共に追いかける。


「(それなら俺が…!まさか味方から攻撃されるとは思ってないだろ!)」


だが結果的に一星のこの考えは甘かったと言える。

アナハン達3人が足を削りにスライディングを仕掛けるも、野坂はバック宙返りでまとめて避けた。


「無駄な動きが多い。」


全く隙がない、完璧なプレー。

これには敵味方関係なく両イレブン、観客、実況、スタジアムにいる人々全員が舌を巻いた。

しかし野坂は大観衆の注目を浴びるよりも、純粋にサッカーが出来ることに喜びを感じていた。


「(皇帝じゃなくてもいい…ただ僕は、サッカーをやっていたい。)」

友人達との約束→←お節介な保護者



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ツナ(プロフ) - 怪盗あーるさん» わぁ、ありがとうございます!最近リアルでやらなきゃいけない事が溜まってるんですけど、更新途絶えないよう頑張ります(笑) (4月27日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗あーる - いつも更新を楽しみにしています。これからも応援しています! (4月26日 21時) (レス) id: 6e9264e8f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ツナ | 作成日時:2020年4月7日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。