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思い出したくない ページ37

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「(……なにアイツ。ムカつく)」


アレクに「大したことない」だの「腹癒せ」だの好き放題言われ、自陣に戻って来た紫音はすっかり腹を立てていた。

紫音の怒気が漂っている中、風丸が気まずそうに話しかけて来た。


「大丈夫か、姫野…?」

「まあ。気分は悪いけど。」


勿論体調が悪いからではなく、煽られたからだ。


「ったく、1発止められたぐらいで何でそんな怒ってんだよ。」

「でも、紫音のシュートが決まらないなんて珍しいよね。」


ヒロトもタツヤも、普段と違う様子に気付いたようだった。


「技の選択 間違えたかも。てか、止められたから怒ってるんじゃないよ。」

「じゃあ 何でだよ。」

「キーパーがイラつくこと言って来ただけ。ただの私情だから気にしないで。」


紫音が過去にピアノをやっていたことは、幼児化案件の繋がりで吹雪と、風丸と氷浦しか知らない。

しかしその3人にも、やめた理由までは話さなかった。

これは紫音の私情だ。サッカーにまで持ち込む必要は無い。

…そして彼女自身、あまり思い出したくない。









得点は0ー2のまま、その後の前半は特にチャンスも伺えずに終わった。

ハーフタイムとなり、イレブンもベンチに戻る。

紫音はさっさとドリンクを受け取ると、屋根付きベンチの裏に回り、地面に1人で座った。

こんな時ぐらい静かに考え事でもしたいのだが、ベンチ裏に紫音が ポツンと座っているとなるとファンが黙っていない。

観客席は全て2階だが、ここからなら大分近くに見える。

どちらかと言うと男性の方が若干多いだろうか。

手すり付近まで迫って紫音をガン見していたり、同じくファンの人と ひそひそ話したりしている。


「(さっきシュート止められたばっかで、あんまジロジロ見ないで欲しいんだけどな…。)」


格好つけたい訳では無いがなんとなく恥ずかしいので、タオルで顔を覆った。

そこへ、誰かが隣に座った。

女性ファンの黄色い悲鳴が聞こえる。誰だ、このやたら女子人気の高い奴は。

仮名「女子人気の高い奴」は紫音の腕に ピト、と保冷剤を当てる。


「冷た。」


更にファンの歓声が大きくなる。


「紫音ちゃん。」

「あー…なるほど。吹雪士郎ね。」


1つ1つの行動でギャラリーが騒いでいる訳がよくわかった。

2回目の質問→←音楽でサッカーに



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ツナ(プロフ) - 怪盗あーるさん» わぁ、ありがとうございます!最近リアルでやらなきゃいけない事が溜まってるんですけど、更新途絶えないよう頑張ります(笑) (4月27日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗あーる - いつも更新を楽しみにしています。これからも応援しています! (4月26日 21時) (レス) id: 6e9264e8f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツナ | 作成日時:2020年4月7日 18時

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