一択 ページ40
＿＿＿＿＿
「やっと終わった……。」
稲森が「疲れた」と言わんばかりに大きな伸びをした。
全員が特訓及び片付けを終える頃には、空はクロムオレンジに染まっており、日は西に傾き始めていた。
「じゃあ、俺達も宿舎に戻って風呂にでも入るか。」
「そうだな。」
万作が、灰崎が、一刻も早く一風呂浴びたそうに重い腰を持ち上げる。
今日の特訓は至極単純な内容だったが、その分同じことの繰り返しで、かなりの疲労が蓄積した。
「あぁ、糖分が欲しい…。」
「糖分ってか、お前はチョコ一択だろ。」
「まあね。」
大好物のチョコレートに飢えた紫音が大袈裟に言うと、ヒロトからの的確なツッコミが入った。
チョコレートであることに変わりはないが、そろそろガトーショコラ以外にも挑戦しようかと紫音は思っているところである。
そういえばオーストラリア戦前に監督に差し入れを作り、また作って欲しいと言われて以来そのままだった。
材料は前の買い出しで大量に購入したので、選手全員＋監督分を作っても余るくらいだろう。
ガトーショコラやブラウニーのように大きいものを焼いてカットするか、生チョコやトリュフのように小さいものを大量生産するのも悪くない…。
「(いや、いっそのこと時間をかけて全部作ろう。試作と味見で私も食べられるし。そうと決まれば早速今夜から…。)」
今にも漂ってきそうなチョコ独特の甘い匂いに のほほんとしていた紫音の意識は、突然の呼びかけによって現実に引き戻された。
「待ってくれ、皆！」
風丸だった。
素早く立ち上がり、皆を引き止める。
帰る気満々だった皆は、面倒臭そうに風丸を見上げた。
「すまないが、皆にはこれから別の特訓をやって欲しいんだ。」
「「「えぇーっ！？」」」
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ジュネ - そうですか。 (2020年4月7日 15時) (
レス) id: fc52a805ec (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - ジュネさん» すみません、もう消してしまったので作品は残ってないですね…。 (2020年4月6日 12時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
ジュネ - 代表に選ばれた四つ子姉妹をもう一度読みたいです。 (2020年4月6日 11時) (レス) id: fc52a805ec (このIDを非表示/違反報告)
女海結香 - ありがとうございます！他の作品も見てくれると嬉しいです！ツナさんも他の作品が出来たら教えてください！ (2020年4月5日 19時) (レス) id: a0c2a02850 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 女海結香さん» 大丈夫ですよ！お互い更新頑張りましょう！ (2020年4月5日 17時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年3月12日 0時
