カラフルな異世界で魔法士になりました！【オリジナル小説】 (ページ10)

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【一章】2.屋敷と厄介者④ ページ10

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沙羅は自分が希少種であることを確認すると共に驚いた。
日本人は大体が黒髪だが、1億人に1人は本当なのか。

「朱はね、炎とか…稀にマグマとか操る子もいるわ。蒼は…水とか氷とか。翠はさっきターナの見たみたいな風とか、あとは土とかも。白は治癒と稲妻。稲妻は稀にだけど、私は使えるわよ」

「そんでそんで、黒は？」

沙羅は魔法に興味深々という感じでイフに迫るが、イフは目を伏せ、恐る恐る口を開いた。

「それが…分からないの」

「マジで！？」

「色んな本読んでたら、操れるマナの量と持ってるオドの色で変わってくるって…でも、何せ黒に生まれる人が少ないから、参考にならなくて」

「はぁー…マジかー…」

今すぐに知りたかったものを後回しにされて落ち込むが、そんなことでめげる沙羅ではない。

「あ、だったらさ、そのマナ？とか、オド？とかのそいつら見てもらったら分かるんじゃねーの？」

「うん、分かると思う。オーキルなら…。あ、私まだ今日のお仕事少し残ってるんだった！サラ、ご飯の用意ができたらターナが呼びに来るはずだから、大人しくしててね」