カラフルな異世界で魔法士になりました！【オリジナル小説】 (ページ9)

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【一章】2.屋敷と厄介者③ ページ9

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「こ、これだ…多分」

「やっぱり、サラはザパンから来たのね！良かった、間違ってたらどうしようかと思った」

「なんか間違ってたら不都合でもあった？」

「いや、そうじゃなくて、その…ね」

若干言葉を濁す癖のあるイフにため息を吐きつつ、沙羅はこの世界に来てからずっと疑問に思っていたことをイフに尋ねてみることにした。

「そういや、魔法のことについて詳しく聞きたい。にほ…ザパンには魔法っつー文化がなくてさ」

「え、嘘、魔法ないの！？」

「な、ないけど…」

「ザパンはここから大分遠くて、情報が一切入ってこないのよ。だからそういうことも知らなくて…ごめんね」

「いや、いいよ。ちなみに魔法ってさ、どんなのがある？」

「えっと、まずね、魔法は5こに別れてて、生まれるときに決まるの。髪の毛の色で」

「ほんじゃあ…イフは白でエイは…赤？ターナが緑でおれが黒？」

「そう。朱、蒼、翠、白、黒ってあるの。蒼はもう1人使用人にオーキルって子がいるわ。でも、どう生まれるかはかなりバラバラ…遺伝子にもよるけど。ただ、黒は1億に1人だから」

「すっげー確率！！」