カラフルな異世界で魔法士になりました！【オリジナル小説】 (ページ1)

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【一章】1.畑とハーフエルフ① ページ1

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「…なんだこりゃ…」

__さっきまでアスファルトの下校路を歩いていたのに。

月島沙羅16歳、いきなり異世界転移させられました。

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見渡す限り、畑、畑、畑。
ネット社会に生きている沙羅は即刻飽きてしまうほど、何もなかった。

「腹減ったなー…。ちくしょー、何でよりによって部活帰りにこんなことになるんだよ」

沙羅の部、緑ヶ丘高校女子バレー部は都内でも有名な厳しい部活だった。
だから部活終わりの今は少しぼやくぐらいの気力しかない。

辺り一面に広がっている畑には、白い綿のようなものが植えられていた。

「これ食えんのか…？まさか、ゲテモノだったりとか…ないよな？」

いつもならもう既に家に着いていて、速攻ご飯を用意して食べていたはずだった。
しかしもう、体力的にも限界だった。

「んー…食べてみんと分からんだろ。よし、いただきま__」

「待ちなさい！！」

ふと降ってきた声に肩を震わせ、恐る恐る後を振り向くと、白髪のハーフエルフが目尻を吊り上げていた。

「あなた、そこで何をしてるの？」