[Fischer's] 意味がわかると怖い話やってみた！

20　不審者が来たらしい　ﾀﾞｰﾏ.ﾓﾄｷ ページ27

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[ふぃ〜…疲れたな今日も……]


仕事で遅くなった日は、決まってモトキの家に寄る。

夕飯を作ってもらうためだ。あいつ料理上手いし。旨いし。


俺がモトキハウスのチャイムを押そうとしたとき、

[あっ、]と声をかけられた。

声の主はお隣さんだった。


[さっき、元肝さん家の前に黒い服の人が立ってたのが窓から
見えたんですが…大丈夫だったんですかねぇ?]


頬に手を当て嫌だわぁ、と言うお隣さん。

ありがとーございます。と伝え、俺はモトキの家のチャイムを押した。


♪ぴんぽーん

がちゃ


[はーい。あ、ダーマ！上がって上がって!!]


モトキはドアを開け俺を見るなりにこっと笑った。

モトキの笑顔を見ると1日の疲れが吹っ飛んでいくような感じ〜。


リビングに行くと、食卓がある。

そこの机の上には、湯気をたてる肉じゃがが!!


[うぉ、うまそ…いただきm((([だーめ。手ぇ洗って来てー!!]


カバンを投げ、椅子に座ろうとする俺をモトキはやんわりと拒んだ。

…やっぱり勝てねぇ



[[いただきます]]


俺ははふはふと言いながら肉じゃがを頬張る。

実家を思い出すような優しい味が、俺の喉を通っていく。


[あー、やっぱうめぇ!!]

[良かったよ。ダーマに喜んでもらえて！]


そういえば、と思い出し、さっき聞いた話題を持ち出す。

するとモトキは、


[あぁ、ぴんぽーんって音がしたからダーマかなぁって思って、
ドアを開けて見たら黒い服の人が立ってて。
そんで、持ってた包丁ちらちらさせたら逃げてったから良かった〜]


にこりと微笑み、ご飯を咀嚼するモトキ。


良い友達を持ったものだ、と思っていたが、

よくよく考えると物凄く恐かったので、

もう、俺はモトキハウスには行かねぇ。

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