【忍たま】鉢かづき姫

驚き桃の木山椒の木 ページ10

私の脅威的な発言は彼らを一驚させた


驚き桃の木山椒の木


私だってびっくりだわ


本当なのか、今までどうしてたのか、
どうして住む場所がないのか、
あれやわんわと質問が降り注ぐ


す、すいません。二回までなんですよね…！！


説明したいのは山々だが、それを声に出せない。


自分を、思うがまま発せられないということに
初めて私はなんともいえぬ
もどかしさを覚えた




『…!も、もしかして…！！』


『どうした、乱太郎！』






『だから川に！！』





「いっっ！？」


善法寺さんが雷に打たれたかのように
身をこわばらせた。




ちゃうちゃうちゃう！！
違ううううううウッっって！！！！！



さっきとは比にもならないぐらい
頭を激しく横に振る

風をぐわんぐわん振り切ってるから
もう首取れんじゃないかって




その必死さがむしろ彼らの中で
疑いを確信へと変えてしまったらしくて


善法寺さんが私の肩に手を置いた


至近距離に彼の顔がある


聞こえなくなっていた心臓の音がまた耳につく



私は性格上、人の顔からどんな人なのかを
分析してしまう


彼は、善法寺さんは



何て透き通った目をしているのだろうか

それでいて、優しい



焦りながら口を開く


『そうだったんだね！？
ごめんよ、辛いことを聞いてしまって！！
もう大丈夫。


僕たちと一緒に忍術学園に行こう。歓迎するよ。


…だからどうか
命を捨てるようなことはしないで…！』



ふわっと意識が我に帰る



命を捨てようなんてこれっぽっちも
思っておりません！！！


ほんとにもどかしいいいいい！





…でも、忍術学園に行かないか…だって？


そんなこと、いわれたら…


そりゃ、ねえ




行くしか、ないじゃん？

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