信じるもの Ⅱ【トラファルガー・ロー】 (ページ22)

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四十七話ページ22

ローside

『同盟相手ですよ？仲良くしておいて損はありません』

｢なかよしこよしの友達になることがか？｣

『...キャプテンの指示であれば、私は彼らを陥れることだってしますよ』

｢...そんな指示はしねェよ｣

『それも、そうですね』

彼女の返答は月夜の怪しい光に照らされて、何か感じたことの無いものを感じた。

あの言葉は本当に彼女だった(・・・)のだろうか。

俺は彼女のことをちゃんと理解出来てあげられているのだろうか。

最近の俺には彼女のことが理解出来ていない気がする。

いや、昔からかもしれない。

パンクハザードでのあの行動、彼女のことを信じきれずじまいだった。

船長がクルーを信じてやらないでどうするというのだ。

そして彼女は俺に部屋に戻ります、と一言告げ去っていく。

寝はしないが休憩は今のうちかと考え、思考を放棄する。

俺のコレは考えるのを辞めたと同時にどこかに飛ばし、夜の海の凪に静かに沈んで行った。

＿＿＿＿

貴方side

朝日が昇るとほぼ同時に朝刊が来た。

慣れない環境だったこともあり、ほとんど眠ることは出来なかった。

全員、甲板に集合し朝刊を確認する。

＿＿＿＿＿ドンキホーテ・ドフラミンゴ七武海“脱退”

もうひとつは“ドレスローザの王位を破棄”

これにより晴れてドレスローザは、ただの海賊の治める国になる。

鉄人さんが不気味と言っていたが、私もそう感じる。

10年も積み上げてきた王位...そんなにSMILE、シーザーが大事なのか？

私だけだろうか、何か隠されているという感じがするのは。

｢なんで俺たちの顔まで載ってんだ？｣

｢｢うん？｣｣

今日の朝刊でもうひとつ大きく載せられていた記事は

＿＿＿＿七武海トラファルガー・ロー、海賊麦わらの一味と異例の同盟

“ローに対する政府の審判は不明”、か

まだもうひとつあった

＿＿＿＿キッド海賊団、オンエア海賊団、ホーキンス海賊団らが海賊同盟結成

今日の新聞の内容は世界を驚かせていることだろう。

至る所の“声”が困惑や驚きのもので沢山溢れている。

新世界の未来はどんなものになってくのだろうか

それは誰にも見当のつかないものだろう＿＿＿＿