信じるもの Ⅱ【トラファルガー・ロー】 (ページ21)

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四十六話ページ21

ナミさんに連れられ、サニー号を見て回った。

アクアリウム、図書室、ダイニングキッチン、医療室...
長い時間をかけていろいろ見て回った。

今はもう日は沈み、夜。

芝生の甲板では長鼻さん、たぬきちゃんが見張り、麦わらさんは釣り、剣士さんと侍さんは侍ごっこ(？)をしている。

ロビンさんとモモくんはお風呂に入っているが、それを聞いた男3人は何やら血相を変えて、浴場へと行ってしまった。

『どうしたんでしょう？』

｢...男なんてロクな事考えてないんだから｣

ナミさんに聞いてみるがこんな返答をされてしまったので深追いはしなかった。

でもモモくんが危ない気がしたのでナミさんと一緒に向かってみると、案の定モモくんがいじめられて泣いていた。

モモくんは私たちと共に女部屋で寝ることになった。またあの3人が叫んでいたが気にしない方がいいだろう。

＿＿＿＿＿

皆が夢の世界に入り、眠りに着いたころ。

私はキャプテンが少し心配になり、甲板に向かった。

甲板には変わらず、長鼻さんとたぬきちゃんが見張りを続けており、鉄人さんも見張り担当なのか欠伸をしながら水平線を見張っていた。

『2人とも、そんな気を張っていたら島に着く前に体力が持ちませんよ』

｢お前ェの船長のせいでこっちはどんだけビビってると思ってんだ！｣

｢そうだ！怖くて眠れねェよ！｣

『あ、あはは...それは代わりに私が謝ります...』

視線を周りに移し、目的の彼を探す。

肝心のキャプテンは先程と場所は少し変わり、芝生に腰を下ろし、寝ているように見えた。

でも、キャプテンの事だからドレスローザに着くまで寝ることはないだろうと思っていたので、起きているつもりで彼の隣に立ち、水平線を眺める。

『まだ慣れませんか？』

｢...馴れ馴れしくする方がどうかと思うが｣

同盟で無ければ、敵船にたった2人が乗っているだけ。
麦わらの一味だからこその歓迎だったと言うべきなのだろうか。