信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ28)

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残りの気配のする方へ向かう。

｢ほォ、どこぞの救世主かと思えば、可愛い女のコじゃねェか｣

｢カシラ！コイツ本当に強いんですよ！｣

｢いやいや嘘だろ｣

まるで舐めたような口ぶりをする男が私の肩に触れようとした。

＿＿＿＿＿＿＿＿フッ

バタバタと人が倒れる。

カシラ、と呼ばれているやつは意外と骨があるみたいだな。

｢なッ！？お前ら！クソッ覇王色持ちかよ...！｣

仲間が倒れてしまったせいか、焦りを見せる男。

『お前か？ドーリミ街で起こっている事件も今回の誘拐も』

｢...そうさ！俺様がやったことだ｣

『何が目的だ？何故今回はお婆さんを攫った？何をするつもりだった？』

私は圧をかけて質問すると、男は笑いながら話し始めた。

｢まァ暇つぶしってとこだな。最近ガキばっかだったモンだから、今日は適当な老人でも攫えと言ったのさ｣

怒りを抑えながらも私は質問する。

『子供たちの親の記憶が無いのはなにかしたのか？何故？』

更に上機嫌になった口振りで男は答える。

｢俺様の能力、メモメモの実の力で親の記憶を全て消したのさ！
何故かって？そりゃお前！子供が親の自分を忘れてしまった、だなんて信じ難いだろう？そして親達の顔が最高なのさ！｣

私の思考回路は停止して、頭の中は空にした。

『そうかそうか＿＿＿＿X脱出・気(デスバイサフォケーション)』

｢はっ...？｣

男は自分が何をされたのか理解出来ずに私の技にかかる。

『もしもーし、聞こえますかー？あなたは私の判断によってここから一生出られません。私以上の覇気が使える方か、死ぬまで頑張ってくださいね〜』

｢おい待て！この奇妙な技...クラウンか！｣

『クラウンじゃない...私はピエロ。ゆっくり苦しみな下衆が』

男が何か叫んでいるけど、下衆野郎は苦しむのが末路です。

＿＿＿

男を始末した後はお婆さんを捜す。

私の闘っている時に上手く逃げたのか少し遠くのところにいた。

『お婆さんッ！！』

｢貴女はさっきのお嬢ちゃん...｣

安心のあまり、お婆さんに抱きつく。

『良かった...！ホント、に...』

お婆さんは何も言わなかったが、私の背中を優しく撫でてくれた。

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メモメモの実は本編と同じようなものと考えて貰って大丈夫です。時系列違くなるのは目を瞑って頂けると...(土下座)