【青】 ページ10
side：りょう
今日は珍しくAが遅刻していた。
普段、遅くても5分前には集合するAが遅刻してて、どんなお仕置きをしてやろうかなぁ、なんて呑気に考えてた。
と「なぁ、最近A、変じゃね？」
そんな時、唐突にとしみつからそう言われた。
確かに最近、A痩せたし、ふとした時疲れ切った目をしている。
り「それは俺も思ってた、A、忙しいからじゃない？」
と「そうなんだけど、なんか忙しくて疲れてるっていうより、精神的に疲れてるように見えるっていうか」
り「あぁ〜」
そう言えば、A、スマホを見てる時強張った顔してたような
と「この間Aに何かあったのか？って聞いたんだけど、ちゃんと答えてくれなくてさ」
り「…そうなんだ」
と「まじで、なんか変な目に遭ってないか心配なんだよな」
何か嫌な予感がした。
り「ねぇ、虫さん、Aと連絡取れた？」
虫「いや、既読もつかないし、電話もかけてるんだけど出ないんだよね。いつもなら、寝ててもすぐに起きて、連絡着くのにさ」
ツーっと背中に嫌な汗が伝う
て「ねぇ、Twitterでさ、視聴者さんからDMきたんだけど」
虫「何？」
て「Aに似た人が男の人におんぶされてるって、写メも送られてきてる」
り「見せて！」
その写真は、意識の無さそうなAが知らない男におぶられている写真だった。
誰だこいつ。
て「視聴者さんが、岡崎駅で見かけたって言ってるけど、やばくない？」
虫「もしかするとだけど、こいつAちゃんのストーカーだったりする？」
り「そう言えば、Aスマホを見る時、顔が強張ってた気がする」
と「っ、まじかよっ！俺、岡崎駅行ってくる！！」
り「待ってとしみつ、俺も一緒に行く」
て「わしも行く！！虫さんはゆめまるとしばゆーに今の状況伝えて！そんで家で状況確認してほしい！」
虫「分かった！」
ストーカー？なんで気付かなかったんだ…！Aの変化に。としみつは気づいてたのに。
Aの身に危険が及びそうだと感じ不安に襲われる。
て「りょう、今はとりあえずAを追っかけることだけを考えよう」
俺の不安を感じ取ったのか、てつやがそう言ってきた。流石リーダーと言ったところ。
て「Twitterで情報を集めよう。視聴者さんにAを見かけたか、どこで見かけたのか聞こう」
り「うん、そうだね」
と「拡散するわ」
どうか、無事であってくれっ…
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作者名：推し事したい | 作成日時：2019年8月22日 22時
