第六十八話 薬研と少女と御神体−其ノ二− ページ31
未だに笑いコケている御神体、もとい薬研の本霊。
ヒィヒィ、と腹を抱えていたがやっと納まったのか深呼吸をして笑った笑ったと言いながらこちらを再度見据えた。
『なる程なぁ、そうかそうか…くくっ』
「笑い終わったのか終わってないのかどっちかにしてくれ」
『そうむくれんなって、お嬢』
「……」
『頼むから無言で後退らないでくれ傷付く』
ちょっと、いやかなり鳥肌たったからつい。
真顔でそう言えば、苦笑を零した本霊殿。
……薬研藤四郎の視線が痛い、いや何故こちらを見る。
『───……ふー、笑った笑った。百年分は笑ったな。で、だ。お嬢』
「…なんだ」
『さっきの問いの答えだが…』
「……」
『────答えは、〝是〟だ。』
やはり、と思った。
帰ったらあの人をどうしてやろうかと考えながらも、本霊を射抜く様に見る。
だが、少し疑問にも思う。薬研藤四郎は本能寺の変で織田信長と共に焼け、所在不明となった。
なのにも関わらず、どうしてこの土地の主…
もとい、土地神になっていて尚且つどうやって此処へ運んだのだろう。
百年も前なら、あの人は生きていない。
この〝薬研藤四郎〟を此処へ連れてきたのは、一体誰？ いや、あの人だろうとは思ったが、本霊は肯定した。
それだと辻褄が合わない。というか、何故あの人が元凶と思ったんだったか…？
自分の支離滅裂な推測に今更ながら疑問を感じた。
どうかしている、内心で呆れ果て
息をついた。仕方ない、もう覚悟を決めよう。
ああ、全く、どうしてこうも……
最近の私は、どうかしている。
＿＿＿＿
近況報告とその他諸々を…。
長期の更新停止をして申し訳ございません！
前から言っていた聚楽第が始まる前にはまんばちゃん達出したいとか言ってたけど、創作意欲激減して気晴らしで聚楽第を無心で周り
尚且つココ最近で気力がどうも向上しないという無気力の塊になっていましたごめんなさい！
学校も定時なので夜は眠くなるし、朝は弱い方だし起きるとだるいしで先も言った通り創作意欲が激減し、放置。
と言うのが今日まで経緯です。(今日に限ってやる気が向上しました、不思議です)
今現在連隊戦をただただ周回する。
という作業をしております。
そして今日は大晦日…、更新のタイミングが悪い気もしますが、今年が終わってしまうのでその前にと思い更新しました。
それでは皆様、良い年末を。そして良い新年をお迎え下さい。
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