第五十五話 理由 ページ18
ハナさんのご好意で、お昼をご馳走してもらった。
久しぶりにホットケーキ食べた。
五虎退も清光も凄く喜んでたし、鶴はホイップクリーム掛け過ぎてハナさんに怒られてたけど。
何故鶴がホイップクリームを掛け過ぎたのかは、語るに及ばず。
メープルシロップを掛けてた私に「どうだ、ホットケーキじゃなくて鶴丸ケーキだぞ！」なんて阿呆な事言いながら笑って見せてきた。
綺麗に笑うなぁ、なんて思いながらホットケーキをモグモグもしゃもしゃ食べてた私。
そのコンマ一秒でハナさんの拳骨が鶴に飛んできたのは言うまでもない。
どんまい、と心の中で言って現実で手を合わせた。
それを見た鶴に「俺はまだ死んでないぞ！？ 主！」と涙目になって訴えてた。
因みに鶴力作の鶴丸ケーキは、鶴が責任持って美味しく頂きましたよ。
食べたあとに水を何杯もお代わりしてたけど、付喪神って糖尿病になるのかな…？
で、ここからが本題。
如何して刀剣男士と呼ばれる者達がここ現世に居るのだろうか。という議題だ。
ここで白黒はっきりさせようぜ、って思ったが…
「あのさ、今まで触れなかったけど如何して君達が───」
「ねえねえ主〜、俺今度でもいいからまたほっとけーき食べたーい」
「うんそうだね、帰ったら哉翔に相談しようね。」
「わーい！」
とまぁ、この通り。
ホットケーキを気に入ってくれたのはいいけど、本題に入ろうよ。
というか、この話題を振ろうとすると清光筆頭に邪魔入る。
主に邪魔してくるのは鶴と薬研藤四郎だ。
清光は四回かな、鶴と薬研藤四郎は揃いも揃って十四回。
鶴丸国永って確か織田の刀でもあるんだっけ、てことはこっからだな毒舌藤四郎が一振り出来ちゃったの。
鶴はちゃっかり毒舌だからな。油断出来ない。
「……君達さ、そんなに考えたくないの。自分達が如何して現世に居るのか、如何なる理由で自分の主から離れても尚、顕現出来るのか。誰も、気にならないの？」
「────逆に訊くが、あんたはどうして俺達をどうにかしようとしてんだ？」
あんたに関係ないだろ、と遠回しに訊いてきた薬研藤四郎。
……どうしたい、か。
「それじゃあ逆に訊くけど、私を敵視していたのにも関わらず如何して私のことを聞いてくるの。訊かずに斬ればいいだろう、殺したい程憎んでいるんだろう？」
「……」
私は回りくどい事は嫌いだ。
言いたい事があれば、ストレートに言ってくれ
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