刀剣男士に誘拐されました。

4 ページ5

『そもそも…
本丸とか審神者とかなんですか』

先ほどから訳の分からない単語が飛び交う

「審神者を知らない…？そんな馬鹿な」

馬鹿にされた…

なんなの審神者って

「では、俺らが何者かもわからないのか」

『マフィアみたいな
怪しい組織なんじゃないんですか？』


「…。」


鶴丸さんと三日月さんは
顔を見合わせ黙り込む


「困ったな…」

「そうだな…俺らのことも知らないとは」

何…有名人なの？

『すいません…その辺疎くて』

「仕方あるまい、世間には
あまり公表されていないのだ」

「政府によって厳重に管理されてるしな」

政府？
この人達は、そんなに凄い方なのだろうか？

でも人殺してるよ
その辺、政府的には大丈夫なの？

「簡単に説明すると、俺らは神だ」

『…神ってあの神ですか？』

え、じゃあ待って

『私死んでる？』

「落ち着け、確かに神だが
物に宿る神《付喪神》だ」

付喪神…

『なんで神が見えるんですかね…幻覚？』

「単に霊感が強いだけであろう」

なるほど

「お主を攫った理由に
その霊力も関係している」

『まさか…』

「察しがいいな、そう
俺らは人の霊力無しでは生きていけないのだ」

なんと都合のいい人…いや神なのだろうか

『娘さんを殺したせいで
自分達の命が危うくなったんですか』

自業自得じゃないですか
そんなことで私を誘拐しないでよ…
いくら神でも許せないよ

「そういうことだな」

「しかし、政府も馬鹿ではない。
人の子を誘拐したことは
すぐにバレるであろう。

まぁ…それまでお主には
ここにいてもらう。人質としてな」


人質として誘拐された私は

暫く家には帰れないみたいです

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す