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「入って入って」

『お邪魔します』

この部屋に来るのは昨日ぶりだ

しかし、良いのだろうか
部屋に招待されるほど仲良くなって…

「A、これ塗って〜」

清光さんに渡されたのは
赤い液体が入った受け皿と筆

『これは…?』

「爪紅だよ」

爪紅…マニキュアみたいなやつかな?

『これを爪に塗ればいいの?』

「うん」

そう言って手を差し出す清光さん

「自分で塗ればいいじゃん」

と安定さんに言われる

「塗ってもらった方が綺麗に仕上がるもん」

「じゃあ、僕が塗ってあげるよ」

「やだ、安定意外と不器用じゃん」

へぇ…

「はぁ?そんなことないし!」

「髪結ぶのも一苦労してるのに何言ってんの…」

まぁ…髪結ぶのって結構大変だからね

安定さんの場合ポニーテールで
毛の量も多めだから腕の力使うと思うし


『安定さんの髪、これ終わったら
結ってあげますね』

清光さんの爪を紅く染めていく


「ほんと?嬉しいな〜」

「良かったね、不器用で」

「うるさい!」

清光さんの挑発に乗る安定さん



『本当に仲良いですね』


見ていて飽きない


「えー、そうかな?」

『はい』

片手を塗り終わり
清光さんに反対の手を出してもらう

「凄い…綺麗」

『清光さん、ちゃんと手入れしてるので
塗りやすかったです』

爪がピカピカだもんね

きっと毎日磨いているんだろうなぁ
女子力高い…

私の爪と交換したいくらい

「Aはさ、俺らのことどう思う?」

『どうしてですか?』

急にそんなこと聞くなんて

「なんとなく、気になって」

「僕もそれ思ってた」

そうか…うーん…

『最初は怖かったですよ
刀突きつけられましたし、死ぬかと思いました』

黙り込む2人

『でも、今は怖くないです』

話せば分かり合えた

この子達の全てを知ったわけではないけど…

『こうやって、お互いを知ろうとして
今を楽しめているならそれでいいです』


「そっか、そうだよね」

「僕、酷いことしちゃったから…
どう思ってんだろう?って」

確かにあれは忘れられないけど…
そんなのもう過ぎた話だし

安定さんも反省していたなら
それを責めるつもりはない

「最初から、Aが主だったら良かったのに」

そう呟いた清光さんの顔は
暗く沈んでいた

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(プロフ) - 華の幽霊《sgsyu》さん» いえいえ!これからも土方組出していきたいと思います(*^^*)ありがとうございます!頑張りますね! (2017年12月26日 23時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 1021amiriaさん» 予想通りに野菜が溢れかえりましたw (2017年12月26日 23時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
華の幽霊《sgsyu》(プロフ) - スニーカーを取ってしまう兼さんとそれを怒る堀川君が可愛い…。ほんと土方組出してくれてありがとうございます。この作品とてつもなく面白いので更新頑張ってください (2017年12月26日 14時) (レス) id: db4eb032b8 (このIDを非表示/違反報告)
1021amiria(プロフ) - ヤバいww絶対これ、畑が野菜とかで溢れたり花で溢れるかもww (2017年12月26日 11時) (レス) id: b1567d8dc9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 木野真奈さん» ブラック本丸認定されてますからね…きっとよからぬことを…\(^o^)/ (2017年12月23日 0時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年12月19日 2時

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