四話 ページ6
『ったく…どこ行ったんだよ』
本丸の中を歩き回ったりしたが鶴丸はいなかった
一度大広間に戻るか…と思い来た道を戻ろうとした時
ズズッと、鼻をすする音が聞こえた
俺の前にあるこの部屋の中からか？
しかし、襖を開けて中を見渡しても誰もいない
『…鶴丸』
そう名前を呼ぶと、部屋の押入れからガタリと音がした
俺は押入れの前に立ちそのまま話しかけた
『鶴丸、居るんだろ？』
鶴丸「…」
『返事をしなくてもいい、聞いてくれ…昔お前を"拒絶"して悪かった…混乱してたんだあの時、それでお前にあたってしまった、こんな事言ったら言い訳になってしまうが許せ…』
鶴丸はやはり何も答えない
まぁ、わかってた事だが…悲しいな
『…今は大切な弟だと思ってる、お前が嫌だというなら、俺は弟と思わないしお前も思わなくていい』
そう言い残し押入れに背を向け歩いたが
微かに、鶴丸の声が聞こえた気がし歩くのをやめた
鶴丸「・・・」
空耳だったか？
そう思い俺は部屋の外にでて、襖を閉めた
鶴丸「待てよ…兄様…」
なんて呟いてる鶴丸の声に気づかず俺は広間に戻って行ってしまった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
翌朝
朝餉に鶴丸は現れなかった
昨日のこともあるし、気まずかったか
鶴丸は大丈夫なのか…
三日月「兄上？大丈夫か」
『んー？俺は大丈夫だぞ？』
今は三日月とお茶をしている
三日月が今日非番と言うことで、茶の誘いがあった
ちなみに俺は、内番やら出陣は本丸に慣れてからと大将が言ってたから、しばらく何もない
三日月「考えこどをしていたのか？」
『まぁ、な…』
三日月「鶴丸のことか」
『…あぁ、よくわかったな』
三日月「はっはっは、兄上の事はなんでもわかるぞ！」
『はいはい、凄いな』
呆れながら、三日月の頭を撫でる
そういえば…鶴丸を撫でた事も褒めた事もないな
なにもしてやってないのか…
三日月「…仲直りはしないのか」
『別に、俺はどっちでも…鶴丸がしたいようにさせるさ』
三日月「そうか、ならちゃんと話を聞いてやるのだぞ」
『は？なに言って…』
そう言いながら、立ち上がり三日月は去っていった
三日月が見えなくなると、俺は茶を一口飲んだ
目を瞑り風の音を聞きながら、ゆっくりとしていると
影がさした
誰だと思い見ると
『鶴丸…』
鶴丸「話がある、隣座るぜ」
『あ、あぁ』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
早く仲直りさせてデレ期に入りたい…
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布都御霊(プロフ) - 中原白也さん» いえいえ、とんでもない。楽しいお話を期待して待ってます。 (2019年4月30日 23時) (
レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
中原白也(プロフ) - 布都御霊さん» 了解しました！ありがとうございます、この五振りを中心としてお話を作ります！お手数おかけしました。 (2019年4月30日 22時) (レス) id: 738e251709 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - 中原白也さん» 狼牙,いち兄，江雪さん、髭切、数珠様…と、取り敢えずこの5振りは入れてほしいです。長男と言われて思いつくのがこの5振りでした… (2019年4月30日 21時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
中原白也(プロフ) - 布都御霊さん» リクエストありがとうございます！長兄と言っても人それぞれで違うと思うので名前まで書いてくれると嬉しいです！よろしくお願いします！！ (2019年4月30日 17時) (レス) id: 738e251709 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - リクエストいいですか？本丸にいる長兄達で弟達の惚気話を言い合うお話がみたいです！お願いいたします。 (2019年4月4日 14時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中原白也 | 作成日時：2018年10月1日 1時
