鶴の兄様

エイプリルフール ページ46

みんなこんにちわ、狼牙国永こと狼牙だ

今日はえいぷりるふーると言って午前中に嘘をついて午後にばらす行事らしい

そして俺は朝から嘘をつかれた、誰にって…？

鶴丸「兄様なんて大っ嫌いだ！！」

三日月「俺も兄上とは顔も会わせたくない」

『…おう、そうか。じゃあ俺に近づくなよ』

鶴丸と三日月にだよ

まぁ、嘘と分かっていても流石に心に来るがな

ちなみに、今は朝餉中だ

鶴丸「ほ、本当に嫌いだからな！？」

三日月「近づかないぞ！？」

必死だな、そんなに俺を驚かせたいのか？

俺は朝餉を全て間食し横で茶を飲んでいる鶯丸の頭に手をのっける

『おう、じゃあ俺は鶯丸と内番だから』

鶯丸「もう少しゆっくり…」

『さっさと終わらせて茶会でもやろうぜ』

食器等を持ち台所に置いたら、そのまま庭へ

俺と鶯丸の内番内容は庭の手入れ

『よーし、さっさとやるぞー』

鶯丸「全く、お前も意地悪だな」

『あー、鶴丸達の事かぁ…面白そうだしいいだろう』

鶯丸「また泣かれるんじゃないのか」

『その時はその時だ！ん、ほうき持て』

鶯丸はため息をつき俺からほうきを受け取り葉っぱを集めていった

つか、今日は春なのに少し寒いな…

俺と鶯丸はテキパキと庭の手入れを終え茶会をした

『腰痛てぇ、つか手が冷たい』

鶯丸「茶を飲んで暖まってくれ」

『そういや、えりぷりるふーる何だけどよ』

俺がそう言うと「何だ急に」とでも言いたげな視線を送ってきた

『えいぷりるふーるで嘘をついた内容は一生叶わないらしいぞ』

鶯丸「…また主か」

『おう、朝餉の前に起こしに行ったら「僕には彼女が出来ない！結構出来ない！！」って叫んでた』

あれは恐怖だった

部屋に入るのを拒んだくらいだ

鶯丸「主は哀れだな」

『そう言ってやるな、で鶯丸』

鶯丸「なんだ」

『俺はお前と一生茶会はしない』

鶯丸「!!そうか、じゃあ俺もお前と一生茶は飲まん」

お互いに笑い合い、そして

『嘘だけどな』鶯丸「嘘だがな」

そう言った時太陽はちょうど真上にあり正午を指していた

『今後も美味い茶を頼むぞ鶯丸』

鶯丸「あぁ、もてなしてやろう」

ゆっくりと茶を飲み談話をする

廊下の方で俺の名を呼びながらドタバタと足を鳴らしてる奴がいる

鶴丸達か

『騒いでんなぁ、後で行かねぇと』

鶯丸「今行ってきてもいいんだぞ？」

『今は休憩中だ！頼りになる兄様はお休み』

そう言い俺は鶯丸に茶飲みを差し出す

鶯丸はそれを受け取り茶を注いだ

二人の間に春風が吹く

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