10話《シンボクカイ》【渚音】 ページ10
華芽さんが、親睦会の提案をしてきた。
……しかも、刀剣男士抜きで。
「へしがわたしの殆どなのに……」
何か誤解を招きそうな言葉をﾎﾞｿﾘと呟く。
「まぁ、何とかなりますって……あははははははは」
鯰尾くんの決め台詞をしっかりとカッコよくキメてから空笑い。
MPを5消費して周りから引かれる必殺技である。いらんわ。
「……あーぁ、誰か来てくれないかなぁ、なんて」
来るはずないですよね。
と、諦めの声で三角座りをする。キノコが今にも生えて来そうな雰囲気に、みなさんが集まってくる確率がグーンと下がる。
言うならば、
「▼渚音 の 必殺！ 存在確認率 が グーンと 下がった！」
最悪です。あー最悪だぁ。
ふと顔を上げると、楽しそうに話しているのは華芽さん……いやもうコミュ力振りきれてる気しかしないから華芽さまと呼ぼうそうしよう。
ごほん、華芽さまと……えーと……自己紹介の時靴擦れおこした踵ばっか気にしてたからあんま覚えてないや。どうしよう。
……ん？ポケットに紙が……
【主へ。
踵ばかり気にしていたので他の審神者の名前、近侍などを書いておきます。
近侍:加州清光、薬研藤四郎
審神者名:華芽
…………へし切長谷部より】
メモには何と、全員の近侍と名前が。
……いい近侍を……持ちました。
よしへしちゃんには本丸に帰ったら休暇をあげよう。
それで、っと。あの子の名前は……鳴狐くんの話をしてますね。
メモによると……
【近侍:鳴狐
審神者名:彩】
なるなるほどほど。あの方は彩さんと言うのですか。
……楽しそうだなぁ。
もういいや暇だし鼻歌でも歌っとこ。周りに聞こえない程度に。
「へ〜しへ〜しへっしよ〜へしちゃんよ〜……
虚しいです」
もしもしカメよのノリで歌ったけどダセェですこれ。そうだ、歌仙さんに捧げる短歌でも考えとこ。
テーマはうん、一昨日の本丸にしましょう。
「んー……ハッ！
障子開け 一歩踏み出し 歩めれば 廊下に何と バナナが丸ごと」
これは朝障子開けて大広間に行こうと思ったら、バナナ置いてあったってことです。
皮じゃないですよ。丸ごとですよ。実がある状態ですよ。
勿論踏みつぶしてやりましたよ。
やばいです、思い出すだけで足が気持ち悪くなってきました。
アッやばい何かの角に小指ぶつけたかなり痛い。
１１話《前途多難・・・？》【尚】→←9話《親睦会という提案》【華芽】
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風鈴(プロフ) - 霧月さん» はい、構いません！空いてる日は明日ですが大丈夫ですか？ (2017年1月2日 0時) (
レス) id: 4377e4976a (このIDを非表示/違反報告)
霧月 - ごめんなさい。諸事情により更新出来ませんでした。ので空いてる日に更新させて頂いても良いですか？ (2017年1月2日 0時) (レス) id: 8bfb8600b1 (このIDを非表示/違反報告)
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