第六話 ページ9
朝、手首のバレない位置に包帯を巻き、鉄分を補給して学校に行くほどに、私は気にしていたんだと思う。
それでも、坂田くんは気付いちゃうんだから、どうしたらいいのか分からない。
「これ、探してたんとちゃうか。」
私がずっと探していた母から貰ったシャーペン。彼はもう気付いたんだろう。
「Aちゃんのその包帯とこのシャーペンって関係あるんやろ?」
「…まあ、ある、かな。」
「まだ、虐められてるんか…?」
「分かんない。」
これを認めると、自分の弱いところを認めてしまう気がして、素直に頷けなかった。
「あのな、俺は、Aちゃんに楽しく過ごしてほしい。周りの目を気にせずに、いっぱいいっぱいお話したいねん。…だからさ、」
“一緒に頑張ってみようや”
自傷行為をしないようにすることを筆頭とし、一年かけてもいいから、坂田くんやセンラくん以外の人とも話せるようにすることなどの目標というか、約束を掲げた。
ちゃんと守っていると、不思議と少しずつ明るくなっていく自分を感じられて、守り続けることができた。
彼と一緒にいると、臆病な自分が余計に情けなく見える。
けれど、臆病は奥底にしまって、明るくしたい、と思えるようになった。
彼のお陰で、
“変わりたい”
そう思えた。
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凍華@ラ(プロフ) - 隣の席の人さん» wwwww誰かすぐ分かるwww読んでいただいてありがとうございます!化学だけならいいですよww初コメありがとうございました!! (2020年6月30日 14時) (レス) id: 960374666f (このIDを非表示/違反報告)
隣の席の人 - 初コメ失礼します!大事なことなので二度言います。初コメ失礼します。!もうすぐ期末ですネ!!!授業中寝てたので物理と化学のノート写させてください。初コメ失礼しました! (2020年6月30日 14時) (レス) id: 4ea1a21059 (このIDを非表示/違反報告)
凍華@ラ(プロフ) - れるさん» ありがとうございます!!!そう言っていただけて嬉しいです!! (2020年5月27日 21時) (レス) id: 960374666f (このIDを非表示/違反報告)
れる(プロフ) - 初コメ失礼します!気になって見てみたらすごく面白くて最新話まで一気見しましたw続き楽しみに待ってます!これからも頑張ってください!! (2020年5月27日 13時) (レス) id: 6685ad878c (このIDを非表示/違反報告)
凍華@ラ(プロフ) - 柴イヌさん» ありがとうございます!! (2020年5月24日 9時) (レス) id: 960374666f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凍華@ラ | 作成日時:2020年5月15日 17時