小児科病棟の日常【浦島坂田船】【ATR】

カルテ４２． ページ48

「相川……病じょ…？」

「…とひど……います…こ…では……。」



ドア越しだけれど、少し聞こえる。大方看護師が僕の話をしているのだろう。

むしゃくしゃして人に当たるようになり、その結果として、みんなと隔離された。


そんな僕のことを、色んな人が噂する。





「まふくん、入るね。」



そう言って入ってきたA先生は、僕を見て顔をしかめた。

ベッドに拘束されているから、動くことすらままならない。

じっと睨んでいると、その端正な顔をもっとしかめて、



「…落ち着いた？」



と聞いてきた。

まるで自分のことのように苦しむその姿に、僕は苛立つ。




ーだって、先生には分からないから。




「来ないで。」


気付いたらそう言っていた。




拘束を解かれて、やっぱりA先生は子供のことを、３０２号室の患者のことを考えてくれているんだ、って思えた。


けれど、頭のどこかで絆されるな、と警鐘が鳴る。


今の僕には、彼女を信用できなかった。




彼女が一歩近づいてきて、とっさに反応してしまった。







「いや、来ないで！！」









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あともう一話ですよ！！更新するのが楽しくなってきました！！


またまた文字数少ないですが、話数を考えてここで切り上げておきます！！


コメント、もしよろしければしていただけないでしょうか…？？


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